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詩日記18

 ニ○ニニ年五月十五日
 連日、夜中に制作をして
 昼間に人に会うのでねむいのです
 けれど、いぬはかわいく
 ゆうじんはたのしく
 こいびとはうつくしく
 物作りはよろこびのもとなのでした

 言葉屋といえど
 ねむいときは、ねむいのでした
 ねむい
 髪の毛に時々ついてる
 透明で少し緑のあの綺麗な虫は
 ちいさなちいさないのちは

 なんという名前なのか
 いつか知りたいと思っているのです
 ねむいので
 いまではありませんけれど

 こうして見知らぬ美しい虫の
 名前を知らぬままに
 夜は更けてゆくのでした
 ジャンに聞いてみてください
 ジャン=アンリですよ
 セリニャン・デュ・コンタに住んでいた

 幼いわたしたちを
 良く可愛がってくれた、ジャン=アンリ
 ねて、おきたら、おしえてください
 あのむしのなまえを
 もしくは、ぼくが、いったことのない
 あなたの街のことを

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