バーゲンセールか、日本語ネイティブレベルの中国人はなぜこんなに多いのか【毎日5時間音読】
語学において、ネイティブレベルというのが最高峰的な一般理解がある。
でも、ネイティブレベルってなんだろうか。
一定の場面が限られていないと定義ができない。なぜなら、人間が生きているうちののあらゆる行為は言語に支えられており、それら全ての言語行為を対象にすると収拾がつかないからだ。
なので、ビジネスの場面に限定したい。
日本には、日本人と同じような仕事領域で活躍する中国人(やその他外国人、以下便宜的に「中国人」という)が沢山いる。
ネイティブレベルを、中国人が日本の日系企業などに入って、日本語環境で日本人と同等、同類の仕事ができるレベル、と定義したい。
つまり、中国の市場を理解しているとか、中国語が話せるとか、そういう別の強みで日本語力を補う、みたいなことではなく、普通に日本語が話せて優秀だから、その企業で働けている中国人だ。
私自身も実際にこのような中国の方々と仕事をしてきたが、その語学力には舌を巻く。そして、語学力だけでなく、普通に日本人と同じ土俵で、営業やマーケティングでも柄らを発揮している。
同じ語学力のレベルで、中国語や英語を話せる日本人がどれだけいるだろうか。いたとしたら、かなり注目される語学の神様的な存在になるだろうが、中国人だとそういう人が当たり前のようにゴロゴロいる。「ネイティブレベルのバーゲンセールか」とベジータ並みにつっこみたくなるくらい沢山いらっしゃる。(もちろん、人口比はあるが、それでも多い)
このレベルで日本語を身につけた中国人の学習量は並じゃない。
大学の専攻で学んでいたときは、毎日10時間勉強、そのうち5時間は音読をしていたという人がざらにいる。大学1〜2年のときは、そんな感じ、3〜4年のときはもう少し減っていたかも、みたいな感じだ。
「日本語お上手ですね」の背景には、このような涙ぐましい努力があるのだ。
もちろん、アニメやドラマなどで楽しく学んだ、みたいな人もいるが、角度を変えてみていみると毎日10時間、音読5時間と同じようなことをしていることが多い。
(もちろん日本語専攻の中国人学生の日本語力はピンきりだが、ネイティブレベルの人はこれに近いことを何かしらの形で行っている)
そうして基礎がしっかりした学習者が日系企業で働き始めれば、すぐに上達する。
こうしたネイティブレベルの中国人には、常に刺激を受けざるをえない。
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