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お金における共時態と通時態

言語学では、言語を分析する共時態と通時態という2つの考え方がある。

共時的アプローチは、言語の歴史を考慮せずに、ある瞬間の言語を考慮する。 共時言語学は、特定の時点、通常は現在の言語を記述することを目的としている。 

一方の通時的アプローチは、歴史を通して言語の発達と変化を考慮する。 通時言語学(歴史言語学)は通常、通時的な研究。

最近、お金の不思議に興味があっていろいろな本を読んでいる。

ある時点(例えば、2022年7月)での、あらゆる商品サービスの価格のバランスやインフレ、デフレ状況などの考察は、共時的アプローチといえないだろうか。ガソリン自動車に対して、電気自動車が普及すれば、前者の価格は下がり、無数の商品間のバランスが変わる。

一方、お金を金本位制度とか兌換紙幣とか、どのように発生したか、今のように機能するようになったか、というのは、後者の通時的なアプローチといえないか。

お金に関する本を読んでいると、この2つをごっちゃにしていたり、そもそもどんな課題を解こうとしているかはっきりしないから、掴みどころがない説明に終わってしまっている感じがある。


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