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読書note34「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

梨木香歩から始まった逆行の旅の終点は「君たちはどう生きるか」。この本は戦前のきな臭くなる頃に、その頃の若者に向けて書かれたという。『心に太陽を持て』と同じ日本少国民文庫に収められているとは。

時代が違っても、違う困難があるという意味で、僕らは常に、困難に立ち向かわなければならない。その時に、どんな考え方で、どんな姿勢で立ち向かうべきかを問うてくれる本である。

『心に太陽を持て』
チェーザレ・フライシュレン
(訳 山本 有三)心に太陽を持て。
あらしが ふこうと
ふぶきが こようと
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
くちびるには歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと
いつも、くちびるに歌を持て。
苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」

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