長島愛生園③
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愛生園歴史館と監房あとのパネル。
今年、埋まっていた監房の中にカメラが入り、画像などがネットで公開された。
当時は懲戒権が園長に与えられ、ほとんど裁判なしに収監され、その間は1日2食で、治療すら受けられなかった。
ハンセン病は見た目でわかる病故に、もっとも差別されやすい病であった。見た目には全くわからないのに苦痛を伴う病もある。それはそれで、辛いことだが、差別はない。
園内にある納骨堂にはなくなった方の遺骨がおさめられているが、本名を記さない遺骨も多いという。家族や親族に迷惑がかかるからという理由だ。故郷にも帰られず、死後も名乗ることのできない人々の無念を思う。
筆名であり匿名(かくしな)の歌多し砂男・とんぼ・流星・七日草
と詠んだことがある。本名をあかすことなく詠まれたハンセン病短歌が多くある。