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武家屋敷街に流れる水路の風景へ

島原城を後にし、まだまだ島原の歩きの旅は続く。
お堀沿いを北へ進む。当時、島原城の北側は二の丸、
三の丸と城郭が続いていて、その西側には武士たち
の屋敷街が残っている。そこに流れる水路の風景は
観光名所にもなっている。島原は水にあふれた街だ。


島原城のお堀沿いを北へと進む
島原商業高校の門の前を通り
お城のデザインを取り入れた二の丸跡に建つ公民館
1675年に設置され、島原の生活に溶け込んでいた時鐘楼
平板で舗装された道をゆく
道沿いに咲く椿の花や
石垣に散りゆく花びらや
地面に落ちる花のかけらにも目を止める
きれいに刈り込まれたツゲの玉散らし
その時は3月の半ば。桜の花もまだ多く蕾の姿
おもしろいデザインの格子戸のあるこの建物は

INTERMEDIAの元オフィス。2023年3月から拠点を街中へ

中学校の塀には矢狭間。防犯対策もばっちり
休憩所から武家屋敷の散策を始めよう
池には大きな鯉も泳ぐ。心地よい水の風景のある街
まち歩きマップで現在位置を確かめる。ぽっちゃり姿の

しまばらん。肩にかけた瓢箪には島原の湧水が

休憩所にはまぼろしの邪馬台国のロケ地の案内看板

盲目の文学者の宮崎康平と妻の宮崎和子の物語だ

まずは北側にある武家屋敷へ
その前に歴史を学んでから
門をくぐって武家屋敷街を散策しよう
水路の流れる通りに出て、北側にある山本邸へ
前庭を通って建物の中へと向かう
開花を待つ桜の足元には小さなハナニラの花
縁側をみる度に、のんびり座ってお茶などと憧れる
欄間にはうさぎの透かし彫り
しまばら浪漫ひなめぐりんの期間には雛人形が飾られる
建物内部の欄間にも透かし彫り
 うさぎが見上げる月の
隙間から外を覗いてみる
山本邸にあるさまざまな透かし彫り
光を受けてサギの姿が浮かび上がる
また武家屋敷街に流れる水路をたどって
次は篠塚邸へ。現在3件の武家屋敷を無料で見学できる
足元にはひっそりと咲くヒメスミレ
開放的な空間が広がる建物の中へ
雛人形も場所によってさまざまだ
斬新なデザインの押入れの戸や
透かし彫りや障子の割付などのデザインも楽しんだ
篠塚邸を後にして、また通りへと戻り
水路をたどって次の武家屋敷へ
石垣と水路と広がる空の景色を楽しみながら
島田邸へ。茅葺きと瓦屋根のバランスが特徴的だ
花器に活けられた花と広々とした玄関
すぐ横の台所の様子も眺めつつ
この先は民家です。の案内に驚きながらも
江戸時代の武士の住まいの空間を楽しんだ
武家屋敷後にして、建物の向うの空や山並みを見上げ
道沿いに咲く花や
散りゆく花にも目を止めつつ、旅を続ける
行きに通った時鐘楼。来た道を引き返し、次の目的地へ

NAGASAKIフォトリップでも旅を振り返る

宮崎康平さんの孫でもある女優の宮崎香蓮さん


当時の姿のままで残る武家屋敷街。なんて気持ちの
よい場所なのだろう。街の中に流れる水路の風景。
水の流れる音に耳をすます。今も大切に、ていねい
に扱われているのが伝わってくる。時を重ねる空間
にひかれ、またそのような空間を求めて旅をする。
旅で出会う風景は、次の旅へのきっかけにもなる。

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