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その建物は富山の街に輝きを

富山への旅。子どもたちが小さな頃に射水市に

旅をして楽しい絵本館に出会って以来で

富山はずっと気になっていた場所でもある。今回の旅
は家族の意見を優先しながら、その隙間に私の希望も
織り交ぜつつの旅。旅をするということは、その土地の
風景の中をめぐり、そこに建つ建物にも身を置くこと。


富山県民会館を後にして、水と緑の風景も眺めつつ
富山の街を楽しみながら歩き
観光案内所もあるけれど、次の目的地は決まっている
堀の水面に映る街と緑の風景や
富山城跡の景色を横目に
青い空に緑の建物。黄色いロゴと白いライン
街の何気ない風景を眺めては
歩く道の先にあるもをただ感じ楽しんで
光や影。素材や配列を眺め
建物の中のアトリウムのような空間を通り抜け
それはお盆の頃で、強い日差しの下
目的地へと向かって歩いて行く
訪れた建物には、素材がランダムに踊るように
複雑に組み合わされて角度をつけられたパネル
それはアルミやガラス、御影石などの異素材で
1000枚も組み合わせられ、立山連峰の山肌が表現される
ガラスとアルミと石で構成されたアートのような建物
それは角度によって輝き、印象をかえていく
建物の名前はTOYAMAキラリ。それは街の中で輝いて
建物の前のベンチもキラリという文字の形
外観を楽しんだ後は、もちろん内部へと
富山市立図書館と富山市立ガラス美術館が複合された空間に
その時は富山ガラス大賞展が行われていた
内装の富山県産の杉が、鏡面のステンレスに映りこむ
建物は図書館と美術館が一体となって
解放された空間を取り巻くように
カフェのスペースを横目に、建物をぐるりとめぐり
内部を斜め方向に吹き抜ける空間を進む
その空間を富山県産の杉のルーバーが柔らかく包み込む
美術館へエスカレーターを上り、吹き抜けの向こうには図書館
斜めの吹き抜けは空間に大きな動きを与えて
建物内部を楽しんだ後は展覧会へ

ずっと気になっていた輝きを持つ建物は

隈研吾氏によって手掛けられ2015年開館に

英語も勉強すれば情報はいろんな角度から

建物は様々に素材をまとい、その場所で踊るように

舞台のような空間に足を踏み入れるのも楽しみの一つ

隈研吾氏の建物は子供たちとの旅の風景につながって

旅の風景と子供たちの楽しげな声をなつかしく思う

隈研吾氏による空間をめぐった経験は

日本の素晴らしさを見つけに出た旅の中で

振り返っては建物についてもより深く知る

日々に利用する目線でも建物を楽しんで


TOYAMAキラリは2015年に建てられた建物で、その頃
から気になっていた。2015年というと小学校2年生
と年長の子供たちを連れて、高知や東北を旅した頃で、
途中には隈研吾氏の建物。その後も、氏による建物に
機会があれば立ち寄ってきた。建物と風景と旅の記憶
はつながり、建物により当時の記憶を呼び起こされる。

散りばめられた素材の中、子供たちを追いかけながら
めぐったことも思い出す。子供たちも大きくなり、建物
ではしゃぐことはなくなったけど、子供たちの心に、
少しでも旅先の風景の記憶が残っていてくれたなら。

さてここからは家族で少し別行動に。妻と次男は途中
で見たスプラトゥーンの催しへ。そして私は、ガラス
展も見てみたいという長男と共に、展覧会を訪れた。
キラリ光る建物に、記憶の中の輝きを懐かしみながら。


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