大きな吹き抜けの下でコーヒーを

天神駅で降りてまずはこちらへ

箱崎宮前駅で地下鉄に乗り､博多の商業の中心の天神
までやってきた｡今日は自転車ではなく博多を徒歩で
のんびりとめぐる一日｡筥崎宮の花めぐりでしっかり
歩いたので、まずはひと休み。黒川紀章が手がけた
大きな吹き抜けのある屋外空間でコーヒーを頂こう。

福岡銀行本店の大きな吹き抜け

シンプルなデザインの建物にも遊び心

お尻が収まる石のベンチの先には

想という本郷新の作品。氏は大阪中之島公園の緑の讃歌も

彫刻作品を楽しみつつ、ひと休みして

カフェファディ ふくぎん店でコーヒーを

うれしいSサイズ190円

奥に設置されている彫刻の名はボタン

ボタンを留める一瞬が表現された佐藤忠良の作品

などと彫刻作品もめぐりつつも、ほっとひと息

こちらには木内克による裸婦。躍動感のある彫刻作品や

こだわられた建物のディテールも楽しんだ

とても気概に富んだ空間構成。銀行の建物とは思えない

足元を彩る花の景色も楽しんで

福岡銀行本店の大きな吹き抜け｡ここは奇跡的な空間
だと思う｡黒川紀章が40歳の頃に設計した空間には
緑があふれ､ゆったりとBGMが流れる。コーヒーも
安くておいしい｡私にとっての都会のオアシス｡日本
を代表する彫刻作家５人の延べ９作品のブロンズ像
もあり､ちょっとした屋外彫刻美術館のようでもある｡
ひと息ついたら、また博多をめぐる散歩を続けよう｡

黒川紀章が手がけた建物は、他にも福岡や

壱岐島で出会った遺作もある

公道を走る中銀のカプセル。感動的な光景だ

受け継がれる黒川紀章が建物に注ぎ込んだ想い｡その
とてつもない熱量は､次の時代の人達を動かしている｡
よい面ばかりでないかもしれないが､そこから伝わる
何かは形を変えて、新しい感動へとつながっていく。
まだ訪れていない黒川紀章の残した空間も訪れよう。