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新たな建物は神戸の風景を作っていく

街を構成する建物をたどりながら

神戸の街を歩いてめぐる旅。建物は時代とともに街の
風景を作っていく。神戸港の歴史を見守り続けている
神戸税関の建物を後にして、時の流れを感じる旅も
そろそろ終盤へ。歩道橋を渡って、神戸の街を北へと
進むと2022年に新しく建てられた建物が見えてくる。


神戸の街をめぐり、旅の序盤で通った市役所がそびえ
歩道橋を降りた先には、新しい打ち放しコンクリートの建物
それは子供のために作られた図書館で

コンクリートの質感は安藤忠雄氏によるもの

本に包まれて過ごせる楽しい場所は

神戸モダン建築祭の建物にも取り上げられて

建物は大きなガラス面で構成された開放的
なデザインで、中央の突出した三角の形に
姫路の旅で出会った三角の窓も思い出す。デザインが

風景をつなげることもある。姫路から神戸へ
と二日間にわたる旅の中での風景が交差して

コンクリートの打ち放しの壁は緩やかな曲面を描きながら
建物をぐるりとめぐると高くそびえる円柱の形
建物は積み木が組み合わされたような楽しいデザインにも

緩やかな曲線と様々な形で構成された建物で

打ち放しコンクリートは形をより強調させて

ここは自然と建物にふれられる場所で、こども本の森は

子供たちにとってきっと楽しい場所になる

ここを訪れる人たちの様々な物語にもふれて

安藤忠雄氏は神戸の未来に新しい形を与える

建物の南側に広がる庭にはいくつかのオブジェも
風景が映るステンレスの厚い板状のオブジェは
1970年の大阪万博での作品。旅の中で出会う様々な時間軸

記録の中の大阪万博にも思いを馳せて

前庭に立ち並ぶ、文化をつなぐ彫刻にも目を留めつつ
旅をすれば様々な言葉にも出会う

これからも言葉を大切にしていきたい

そして図書館建築をたどりつつ、言葉の海を旅しよう

建物の水平に伸びるラインと神戸の街の建物が折り重なり
それは彫刻ともに街の風景を作っていく
街の形となめらか線を描く二つの彫刻の関係性も
彫刻の名は、私とわたし。立ち位置により見え方も変わる


その彫刻も時を越えて今にいたる

井上玲子が手がけた作品は、鎌倉の自然 
の中にも。彫刻をたどる旅も続けたい。

その側には、未来を見据えるようにすっと立つ馬の像
仔馬の像という作品は愛を表現して。背中に乗る鳥は

作者の柳原義達のモチーフで姫路の旅でもその作品に

建物と彫刻とが作り出す風景を楽しみながら
コンクリートの打ち放しの建物を振り返りつつ
隣の洋館につながるブリッジも楽しげで

神戸の街に点在する安藤忠雄氏の建物にもまたいつか

本の森を後にして公園に広がる緑の中にはレンガの壁
風景と素材と時の流れを感じつつ、旅をしめくくろう

街を作る建物。時を経たものもあれば、新たに時を刻み
始めるものもある。2022年に建てられたこども本の森
神戸。そこでこどもたちは新しい世界と出会う。緑に
包まれた公園の中に、コンクリートの打ち放しの建物。
建物は立体が組み合わされたような楽しい形。そこに
かかるブリッジは新たな視点を生み、湾曲する壁面の
ガラスは風景に角度を与え、壁面から突出する三角は
建物に楽しさをもたらしている。子どもたちはやがて
神戸の文化を知り、かつての歴史に思いを重ねて。その
建物は新たな風景と、神戸の未来をつくる子どもたち
の道標となる。神戸に流れる時間を感じ、編み込まれ
るように建つ建物をたどり、旅もそろそろ終わりへと。



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