緑に包まれたカフェ雑貨店へ
JWマリオット・ホテルを後にして
そろそろ旅も終盤だが、気になる場所をたどりつつ、
奈良の街をめぐる旅をもう少し。次に向かったのは
以前からずっと気になっていたカフェ雑貨店。街の
一角にある敷地は、緑に包まれた心地よい空間に。
そこに想像以上の空間が広がっていた。緑に包まれた
建物。木々に反射する柔らかな光。緑を揺らす穏やかな
風。小路の先にはギャラリーが建つ。街の片隅で時間
を刻みつづける心地よい場所に出会うことができた。
改めて40年という時間がそこにあったことを知る
石村由起子さんは、ならまちに鹿の舟という施設も
建物を手掛ける中村好文氏。五島への旅や
いつかの松山への旅を思い出して
自然と共にあるもの。手触りのよいもの。心落ち着く
もの。時間をかけながら、味わい深くなっていくもの。
変化を想像しながら、その瞬間だけでなく、その先の
時間を想像しながらのものづくりにひかれている。
くるみの木には、またゆっくりと、その時間の流れを
感じにこよう。旅をして旅を振り返り、そしたまた
新たな旅に思いをはせて。また鹿の舟にも訪れよう。