その金物店が向かう新しい形
昔ながらの建物の間を通り、1877年創業の猪原金物店
にたどりついた。その大きな町屋造りの建物は2003年
に登録有形文化財に指定されている。内部には改装に
より茶房&ギャラリーが併設され、店の側には井戸の
湧水を利用した小さな川も流れる風情のある場所だ。
訪れた時も店主にとても親切に案内頂いた
建物外部には、細かな意匠がほどこされていて見応え
がある。内部は、さまざまな商品で埋めつくされ、気に
なるものであふれている。また、2階で当時の空間では
展覧会やワークショップなどが催されていて、1階に
併設のギャラリ一やカフェには、古い建物を生かした
心地よい空間がある。1877年に創業した猪原金物店は
金物道具にこだわりつつも、一つの枠にはとらわれず、
そこで何かを生み出し、新しい形へと向かっている。