新型コロナウイルスの感染拡大による飲食店の変化(場所の活用)
コロナ禍における飲食店の変化。
第3弾は「場所の活用」をテーマに書きます。
飲食店とは料理の提供だけでなく、場を提供しています。スタッフのもてなしも含めて、家とは違う「非日常感」を求めてお客さんは来店します。
しかし、コロナ禍での集客数の減少によって、店舗スペースが無駄になってしまうということが起こっています。
コワーキングスペースとしての活用
在宅ワーカーの増加により、オフィスに通うという習慣がなくなっている人が増加しています。とはいえ、ずっと家にいても、仕事がはかどらない、気が滅入るという人も多いと思います。家の近所にコワーキングスペースがあればたまには活用したくなる。
そんなニーズが増えている背景から、集客数が減り、スペースが空いた飲食店のコワーキングスペース利用は増えています。
飲食店の経営者はテレスぺ、サブスぺ等のサービスを利用して、簡単にワークスペースとして登録することができます。
クラウドキッチンとしての利用
クラウドキッチンとはネット注文に特化した客席のないキッチンだけの店舗のことです。複数のシェフ、オーナーが入居し活用されることが多いです。
シェフは開業資金を心配することなく飲食事業をおこなうことが可能です。キッチンの提供だけでなく、集客やデリバリー対応をサポートし、シェフは「メニュー考案と料理提供」に専念できるサービスもあります。
休業した飲食店がキッチンを貸し出すようなことが増えています。
ゴーストレストラン
クラウドキッチンの増加に伴い、実店舗をもたないゴーストレストランも増えてきました。
6curryは店舗を持たないゴーストレストランの代表例です。
6curryコミュニティを立ち上げ、運営している中で得たノウハウをもとに、イベント企画やコミュニティの立ち上げや情報発信を行っています。
様々な変化が起こっている飲食店ですが、今後もこの動きは加速すると思われます。
けれども、冒頭に書いたように飲食店は、料理だけでなく場も含めた「非日常感」を提供することでお客さんが集まります。素敵な飲食店で大切な人と一緒に過ごせる時間を求めています。今後もその需要がなくなることは無いでしょう。