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市場の成長に見る睡眠ニーズの高まりについて

みなさんは十分な睡眠時間を取れていますか?

日本人は、OECD加盟国30カ国の調査によると、平均睡眠時間が最も短く、不眠による経済損失は18兆円にも達するといいます。

私自身、理想としては、できる限り睡眠時間を短くしながらも、良質な睡眠を確保し、日中をスッキリと過ごせる状態が望ましいと思っていました。睡眠時間が短くても元気な人がうらやましく感じていました。しかし、実際にはそんなにうまくいかないものです。先日、「情熱大陸」で睡眠学者の吉沢正史氏が特集されており、改めて睡眠の重要性を再認識しました。

そんな折、日経新聞(2024年10月14日付)で、睡眠市場が2000億円に迫るという記事を読みました。

2023年の睡眠関連市場規模は約1750億円、2024年には1900億円を超えると予測されています。特に注目すべきは、スリープテック製品の普及です。例えば、西川のセンサー付きマットレスなどが人気です。また、ビックカメラは睡眠改善アイテムを豊富に取り揃え、消費者の健康志向に応じた商品展開を強化しています。

一方、ニトリやイケアなどの大手家具メーカーも、この市場に積極的に参入しています。ニトリは「Nスリープ」という自社ブランドのマットレスを展開し、高品質かつ手頃な価格で消費者の支持を得ています。イケアは、リーズナブルなベッドや枕を販売するだけでなく、インフルエンサーを巻き込んだ店内での睡眠イベントを開催しています。

さらに、2022年に大ヒットしたヤクルト1000も、睡眠関連商品の一つといえるでしょう。これもまた、睡眠に対するニーズの高さを示しています。

バブル時代には、栄養ドリンクを飲んで「24時間戦えますか?」と歌っていましたが、今ではその非効率さに気づき、いかに良質な睡眠を確保するかが重要視されています。今後も、睡眠市場の成長は続いていくことでしょう。

#日経COMEMO #NIKKEI

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