「感動だけが人を動かす」書評
「感動だけが人を動かす」著者:永松茂久氏を読みましたので紹介させていただきます。
ちょうど行動経済学の「返報性の原理」について書いた後に、本屋さんでこの本に出会いましたので自分にとってはすごくタイムリーなテーマですぐに手に取りましした。
まず、最初の数ページのエピソードを読んだだけで目頭が熱くなってしまいました。それからグッと本書に惹きつけられてあっという間に読み終えてしまいました。
「FOR YOU」を羅針盤にする
本書で伝えていることは、誰かに感動を与えること=その人の幸福に貢献することが自分自身の幸福につながるということをどのように達成するのか、です。
自分が相手に何をできるのかを常に考えなくてはなりません。
人の幸福に貢献することが社会人、ビジネスマンにとっての第一の使命だからです。
「FOR YOU」を常に考える人にはまわりに人が集まります。
逆に、「FOR ME(自分のために)」を前面に出す人は攻撃的で批判的になってしまい人が集まりません。そして、自分にその労力はすべて押しかかってきます。
与えることができる人は幸せになれます。
人の期待を少しだけ超えること
相手を幸せにするためには、相手の心を動かすような感動をもたらすことが必要です。
感動をもたらすには「相手の期待値を越える」必要があります。
ほんの少しでも期待を越えるように努めなくてはなりません。
そういえば、元メジャーリーガーのイチローの語録にこんなことがあったのを思い出しました。
期待値を大きく越えようと頑張りすぎるのではなくて少しでも越えることを続けることが重要です。
「感動は、非効率で手間のかかることの中からしか生まれません。」
だから、「目の前にいる人の幸せをとことん考えなくてなりません。」
打算的に見返りを考えているとそのような非効率なことに労力をさくことができなくなりますよね。
笑顔、安定感、うなづき
感動を生み出すために重要な3つのことを上げています。
笑顔、安定感とうなづきです。
意識せずにいつも笑顔でいれるのって大切ですよね。
自分の気分が落ちている時でも常に安定を保てるか。相手の話をしっかりと「うなづいて」聞いてあげられるか。
忙しい時とか忘れてしまいがちですが、この3つは特に常に意識して持ち続けないといけないですね。
「モチベーション」は意味という名の光
夢や目標が明確でなくても、今、目の前の人のためにできることをして感動を与え続けること。そうやっているうちに思いもよらないような世界へ辿り着けるような成功を展開方成功といいます。
そのためには、意味、すなわち「何のために、誰のために」を追い求めていく必要があります。
まとめ
著者が大事にしている「FOR YOU」の精神は人の価値を決める本質だと思います。
自分が相手のために何をしてあげることができるのか、ケネディ大統領の言葉を思い出しました。
まず自分が何ができるのかを考えること。
すごく大事ですね。
おすすめの1冊です。
最後までお読みいただき有難うございました。
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