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コーディネートはこうでねーと! ディドロ効果行動経済学の理解と実践24

4月は新年度ということで新たな生活を始める人も多いですよね。学生さんだとクラブ活動などで新たな挑戦をされるという人もいると思います。

新生活、新たな取り組みを始めるにあたって、身の周りのものもそれに見合ったものに新調したいと思う人も多いのではないでしょうか?

新社会人であれば学生から社会人らしくとか、学生ならクラブやサークル活動にふさわしいファッションを身につけたいとかです。

今回は、そういったコーディネートや揃えたくなる心理状態のディドロ効果について説明します。

ディドロ効果とは?

ディドロ効果とはこれまでになかった新たな価値観に合わせて関連するもので周りのものを統一させたくなる心理傾向のことをいいます。

哲学者のディドロさんがプレゼントされたガウンが美しすぎて、自分の家の家具や部屋のインテリアに合わないと思って、家の中のあらゆるものをガウンに合わせて買い替えてしまい借金を背負って後悔した、という話からこの名前が付けられたそうです。

ディドロ効果は、周りの人からこういう人だと思われたいという承認欲求に起因するともいわれています。

マーケティングにはよく活用されるディドロ効果

セット販売コーディネート提案といったプロモーション活動は顧客のディドロ効果に期待している部分もあるといっていいでしょう。

マイホームの購入やリフォームの際には、この際だからということで家具や食器など全体的に統一感に沿ったものにしたいという心理が働きます。

人気のアイドル、アニメ、スポーツチームといったファン・マーケティングにも活用されています。ファンの人は、自分の”推し”を強調するために色々と集めてしまいたくなります。

コレクションアイテムをコンプリートしたいという思いもディドロ効果と言えます。最後までやり遂げたいというツィガルニク効果とも言えますので、両者の心理状態は非常に近しいと言って良いでしょう。

ツァイガルニク効果についてはこちらへ。

ブランドの統一感を持たせつつ飽きさせないこと

ブランド担当者としては、ブランドの統一感を持たせて定期的にモデルチェンジを図ることでファンのリピート購入を促したいと考えるでしょう。

一方で、マンネリ感は避けないといけません。ブランドの統一感と飽きさせないための変更のバランスを取る必要があります。

ブランド品だけでなくちょっとしたギミックなんかでもシリーズものになっているものだと集めたいという思いが出てきてリピート購買を期待できます。

まとめ

新たな価値観に合わせて身の回りのものをコーディネートしたくなるディドロ効果についての説明でした。

顧客の購入単価やリピート率を上げる上で重要な心理効果となりますので、ぜひ、念頭に入れて施策を考えてみてください。

最後までお読みいただき有難うございました。

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