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アサヒビール社長「ビールはエンタメだ」インタビュー視聴レビュー
日経ヒットのクスリB面で、松山一雄アサヒビール社長のライブインタビュー「ビールはエンタメだ」を視聴しました。
先日、「SUPERDRY Immersive Experience」にも参加し、大いに楽しむことができました。
プレミアムビールの「食彩」も昨年発売され、その缶のデザインは「和」のイメージを強く反映しており、CMもミュージカル調で印象深いものでした。この非日常的な世界観が個人的にとても好きです。
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今回のインタビューでは、松山社長が顧客志向を組織全体に浸透させた成果がうかがえました。ビールの味はこの十数年で顧客評価としても確実に美味しくなっていますが、市場は徐々に縮小していました。しかし、現在は減税もあり「ビール回帰」の動きが見られます。
ただし、飲み方の多様化は確実に進んでいます。日本の人口約9000万人のうち、毎日晩酌をするのは2000万人だけで、全く飲まない人が5000万人、週に一度くらいしか飲まない人も2000万人いるそうです。これまで、ビール会社が主にターゲットとしてきたのは飲む2000万人でしたが、現在は飲まない方の7000万人にも目を向ける必要があります。
アサヒビールは、飲み方に合わせたアルコール量やエンターテインメント要素を取り入れたシーン提案を通じて、ビール離れが進んでいる若い世代にも新しい飲み方のきっかけを提供しようとしています。例えば、「ドライクリスタル」は低アルコール(3.5%)で、酔わずに飲める、仕事にも支障が出ないというニーズに応えた商品です。この3.5%~4%というアルコール度数は欧米では主流だそうです。ちなみに、アメリカでバドワイザーなどを飲むと水のように感じることもありますね。
他にも、デジタル技術を活用したARパックマンや、出張マルエフなど、顧客志向に立った施策が展開されています。
「マーケティングとは顧客を創造し続けること」という松山社長の言葉は、まさに核心を突いていると感じました。
最後に、松山社長は「アサヒビールを世界で一番わくわくするビール会社にしたい」という思いを強く語っていました。
これからのアサヒビールのマーケティング活動にも注目していきたいと思います。