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ナイキ陥落!ー箱根駅伝シューズナンバー1がアディダスに

昨年も箱根駅伝のシューズに関する記事を書きましたが、その際にはすでにナイキのシェア低下が話題となっていました。

かつて2021年には箱根ランナーの96%が履いていたナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」。その後シェアは年々低下していましたが、それでも昨年の着用シェアは46%を維持していました。しかし、今年はついに23.3%(49人)にまで低下。首位陥落の可能性は指摘されていたものの、ここまでの急落は予想外でした。

シェアNo.1となったのはアディダスです。箱根駅伝前の国内大会で好成績を収めたシューズ「アディオス プロ」が、今年最も多く選ばれたモデルとなりました。また、アディダスの会社全体の業績も2023年頃までは停滞していたものの、昨年はレトロスニーカーの需要を掴んで業績が回復していると報じられています。

2位となったアシックスも注目に値します。2021年には箱根駅伝から完全に姿を消しニュースになりましたが、その後登場した「メタスピード」が世界大会で結果を残し、シェアを取り戻しました。

個人的に注目しているのがスイスのシューズブランド「On」です。昨年と同じく、今年も3名の箱根ランナーが着用しました。特に駒沢大学7区の佐藤選手は「On」を履いて区間賞を獲得。監督からは「ゲームチェンジャー」と評価され、青学との差を縮めた佐藤選手の走りは非常に印象的でした。

一方で、私が愛用しているミズノのシューズは、今年の箱根では着用者が1名にとどまり、少し残念な結果でした。もっとも、市民ランナーである私が箱根駅伝選手と同じモデルのシューズを履きこなせるわけではありませんし、大きな関係はないのですが、それでもトップ選手の活躍を見ると、そのブランドのシューズに憧れる気持ちは否定できません。

実はちょうど今、シューズの買い替え時期(本当は少し遅れています)に差し掛かっています。近いうちにスポーツ用品店でじっくりと各社のモデルを比較してみようと思います。

まとめ

箱根駅伝はシューズメーカーにとっては、単なるスポーツイベントにとどまらず、絶好のマーケティング機会となります。出場選手の着用シューズが注目されることで、各ブランドはトップアスリートに採用されることの価値を競い合います。このような場で成功を収めたブランドは、製品の技術力や信頼性を直接消費者にアピールすることができます。

消費者目線で見ると、箱根駅伝で話題になったシューズは、その後の購入動機に大きな影響を与えます。シューズメーカーにとっては、このイベントが単なる勝敗の場ではなく、ブランドの未来を左右する重要なマーケティング戦略の一環であることは間違いありません。

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