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ダイソーがグローバル戦略を加速

100円ショップのダイソーのグローバル戦略が加速しています。8月29日付の日経でも、インドに将来的に200店舗(現状10店舗以下から2027年に50店舗)に拡大し、中国に偏りがちであった生産をインドに分散させるという記事が出ていました。

大谷翔平のいるドジャースタジアムで、DAISOの看板が目立つことに気づいた方も多いと思いますが、アメリカでも意欲的に出店を加速させるようです。

9月2日付の記事をまとめると、以下の通りです。

米国市場への積極展開: 2031年までに米国の店舗数を現在の130店舗から1000店舗へと急速に拡大する計画です。特に、米国市場では「クール」や「かわいい」といった日本製品のイメージが人気を集めており、消費者の引き合いが強いことが紹介されています。
国内市場の成長鈍化: 一方で、国内市場の成長は鈍化しており、これがダイソーの海外展開を加速させる一因となっています。国内では市場の成熟に伴い、新規成長が難しい状況にあるため、ダイソーは積極的に海外市場への展開を進めています。
物流コストと収益性の課題: 米国での事業展開においては、物流コストが大きな課題です。130店舗では、物流コストの負担が重く、収益性を確保するのが難しい状況ですが、効率的な物流を目指して商品を減量化するなどの工夫が行われています。
円安の影響とその克服: 円安の影響で経営が厳しい状況に置かれていましたが、物流効率の改善や商品の減量化などの取り組みにより、この課題を克服しつつあります。円安は、逆にダイソーを強化する機会となり、今後のグローバル展開においてもこの経験が活かされる見込みです。
今後の展望: ダイソーは、米国やインドなどの巨大市場での成長を目指しており、持続的な拡大を図っています。国内市場の成熟を背景に、海外市場での成功がダイソーの成長の鍵となっています。

15年ほど前にアメリカに住んでいた際、アメリカにも100均と同じ業態とされる「ダラー〇〇〇」というチェーン店がありました。

記事でもそういった店舗について触れられていますが、ダイソーを知る日本人としては、それらのお店は似て非なるものでした。まず、品揃えが圧倒的に少なかったです。日本の100均では大体のモノが手に入りますが、アメリカのそれらのお店では商品が偏っていて、必要なものが手に入るという印象はありませんでした。

次に、立地も違います。私の住んでいたエリアだけかもしれませんが、ダラーショップは留学生が生活で利用するエリアにはなく、治安的にあまり近寄りたくない場所にありました。

上記の理由から、ある程度安いものを買いたいならウォルマートやターゲットで十分という結論に至りました。

おそらく、現地のダラーショップは競合とはとらえておらず、おしゃれで安価な雑貨という点で、Flying Tiger Copenhagenのようなポジションを目指すのではないかと想像しています。

今後、DAISOがどのように世界展開を進めていくのか、日本の小売ブランドのグローバル戦略に注目していきたいと思います。

#日経COMEMO #NIKKEI

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