高機能化、高級化する傘市場を表す3つのキーワード
昨年の夏に初めて日傘を使いました。
私は3,000円で晴雨兼用の傘を購入しました。梅雨の季節になり、久しぶりにその傘を開いてみましたが、特に問題もなく今年も使えそうです。
晴雨兼用の傘の単価が上昇していることを日経新聞6月11日付紙面「値札の経済学」で伝えています。
私が初めて晴雨兼用傘を購入するきっかけとなったのは、出張先で雨に降られ傘を買う必要に迫られたからです。どうせ買うならすぐ忘れてしまうようなビニール傘より、日傘にもなる傘にしようと思い購入しました。その後、猛暑の中で日傘として夏の間、常に携帯し重宝しました。
この記事でも、傘の価格上昇の背景として、「男性、高機能化、SDGs」というワードが浮かび上がってきます。
男性向け
特に50代以上の男性が熱中症対策として日傘を利用するケースが増えています。少し前なら恥ずかしいとためらった男性の受け入れが進んでいます。需要がジェンダーの壁を越えたと言えるでしょう。
高機能化
晴雨兼用の高機能傘が人気を集めており、遮熱効果やUVカット機能など、多機能を求める消費者が増えています。特に夏の暑さ対策として、これらの機能を備えた傘が求められています。
SDGs
素材や強度を見直し、長く使える商品が開発されています。これにより、安価なビニール傘の流通が減少し、高品質な傘が市場で注目を集めるようになりました。
日本は傘が世界で一番多く消費される国だそうです。輸入品が流通の大半を占め、その多くが中国製やカンボジア製です。今後、さらに高機能化、高級化へのニーズが高まれば、日本製の人気も高まってくるかもしれません。
まとめ
男性、高機能、SDGsというキーワードが傘市場の価格上昇にインパクトを与えています。こういったケースは、傘だけに留まらない市場拡大のパターンとして見ることも可能です。さらなる高機能化、国産品の見直しの可能性など、ケーススタディとして見てみると面白いと思います。
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