インバウンドの「コト消費」を盛り上げるためにすべきこと
訪日客の「コト消費」への支出の拡大について日経新聞に記事が出ていました。
以前にもインバウンドが「コト消費」に向かい、さらに、「トキ消費」、「没入感」へとシフトしていくことを書きました。
今回の日経記事によりますと、2019年と2023年を比較すると訪日外国人の支出の内訳として買い物代が14%減少し、「娯楽等サービス費」は40%増加したそうです。
爆買いの主役であった中国人の旅行者が23年は戻ってきていないといことも理由ではありますが、より日本への旅行において体験に重きを置く「コト消費」に向かっていることは明らかなようです。
日本は観光立国を目指しているわけですから、単に安くていいものの買い物に来るだけでなくて、日本の文化や食に触れる体験にお金を使ってもらえるようになることは良いことだと思います。
「コト消費」をより一層盛り上げるために重要なこととしては、「ホンモノの日本」を体験してもらうことだと思います。
ひと昔前だと、旅行者向けといえば「サムライ」「忍者」「ゲイシャ」とか、言い方悪いですが日本人には「アホくさい」と感じてしまうような出し物のサービスが通用していました。
いまは「ツーリスト向け」はあまりウケないでしょうね。
今年のニューズウィークで旅するべき場所の世界ランキングで山口が3位に入ったというのが話題になりました。それを知って、山口に行きたいって思った日本人も多いのではないでしょうか。ネットやSNSの影響もあって、日本人も知らないような、そして大半の人が行ったこともない場所に注目が集まったりもしています。
そこで、やはり「ホンモノの日本」を体験してもらうことが価値を認めてもらうためには必要ってことになります。日本人も体験したいって思えることが重要になってきます。
ところで、「ホンモノの日本」って何なんでしょう?たとえば、記事に出ている着物のレンタル。日本っていえば、当然、和服のイメージですが、現実では、われわれ日本人が和服を着る機会ってすごく限られていますよね。別に着たくないわけではないけど、普段の生活の中ではめったに着る機会なんてないですよね。
そう思うと、日本という国の体験の価値をもっと上げるには、日本人が日本の文化を日常の中に取り入れることが必要なんじゃないかな、と思えてきます。
そこで提案です。
カジュアルフライデーならぬ、和服フライデーを作ってみませんか?
本物の日本人は和服で仕事もするんだ、っていう風にすればもっと和服を着る価値って高まるような気がしますがいかがでしょうか?
(でも、やっぱり着付けとか大変そうですけどね。。)
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