画像探索プラットフォーム「Pinterest」についての考察
日本ではそれほど認知度が高くないものの、海外では非常に多くのユーザーに利用されている「Pinterest(ピンタレスト)」。私も以前、興味を持ってアプリをスマホにインストールしましたが、活用方法がいまいち分からず、アクティブなユーザーとは言えない状態です。しかし、最近日本でもユーザー数が増えているとのことで、改めて「Pinterest」について調べてみました。
Pinterestは2010年、アメリカ・サンフランシスコで誕生し、現在のMAU(月間アクティブユーザー)は5億人を超えています。日本でも1,050万人(2024年9月現在)のユーザーがいるそうです。Pinterestは画像をメインにしたプラットフォームですが、日本での成長が緩やかだった理由の一つは、インスタグラムとのイメージ重複かもしれません。しかし、Pinterestは他のSNSとは異なり、人同士のコミュニケーションをメインとせず、画像や動画の「キュレーション」(収集・選別)を目的としています。
Pinterestの最大の特徴は、インターネット上で見つけた画像や動画を自分の「ボード」に「ピン」して集めることができる点です。自分の興味や関心に沿ったアイデアを集め、そこから実際に行動に移すヒントを得ることができます。つまり、Pinterestは画像や動画を通じてインスピレーションを探し、それをアイデアとして活用するプラットフォームです。
Pinterestは広告プラットフォームとしても強みがあります。特にファッションやインテリア業界では、ユーザーが特定のブランド名ではなく、「秋のドレス」「インテリアデザイン」といった検索ワードでアイデアを探す傾向があり、自然な形でブランド認知を高めることが可能です。
Pinterestは、消費者の購買プロセスにおける「認知(A)」や「興味(I)」の段階で非常に効果的です。消費者が商品やサービスに興味を持ち、購入を検討するきっかけを提供する場所として利用されています。日本でも今後さらに存在感を増すと思われますが、越境ECや海外向けのWebマーケティングにも有効なツールと考えられます。
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