士業経営の落とし穴【みんなハマる】 第70話 昇進や降格
組織につきものは昇進と降格
しかし士業は組織が未成熟ゆえうまく運用されません。
昇格と昇進の違いもあまり理解されないし、降格もまたしかり。
降格は、業務の成果やマネジメントの成果が足りない場合になされるわけですが、上がるのが不透明なら下がるのも不透明で揉めてしまいます。
で曖昧なまま。
統治のカタチはいろいろあって正解は組織により異なります。
士業のようなプロフェッショナルサービスファームはパートナー制ですが、一般には会社に寄せて考えるのが楽にはなります。
会社は固定給を出している以上、CEOやその委任者である株主は絶対的な人事権を持ちます。
パートナー制は厳密にはCEOはいません。全員株主ですから話し合いも差し違える覚悟でやります。
しかし、パートナー制は言うに及ばず、会社でもガバナンスの急所があります。
信頼関係破綻です。
規模の小さい頃は”八方美人社長”が可能で有効。
一定の規模を超えた時にマネジメントが必要。
マネジメントは例のごとく”血生臭い”から、思いやりsensitivity という実践が必須。
思いやりの欠落で信頼関係破綻しガバナンスが壊れる。
降格すら組織、個人への愛の証し、敬意だという信念、倫理観が重要です。
そうするとコミュニケーションがとれるようになります。