3つの世界(2024年11冊目)
こんな人におすすめ
これから世界がどう変わるか知りたい
うーん、金だけじゃないよな、愛だろ!
意識とか無意識ってなんだろ
人生をよりよく生きたい
しんど、心が楽になりたい!
イントロダクション
ここの所、note楽しくて週1→3投稿したい!と思ったものの、気合いれると重くて手がつかなくなる。最近は、だいたい3日に一度更新してたようで、とはいえまだ安定しない!
読もうと思った理由
副題は、「キャピタリズム ヴァーチャリズム シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略」。なんとなく、テクノロジーとか個人の感覚とか、時代は凄い勢いで変化してる実感はある。けれども、何がどう変わっていて、これからどうなるのかについては、よくわかっていない。
1976年生まれの私世代は、いい学校いって、いい会社入ればよろしよ!という価値観に育った。レールにのっていく。そして、概ねそれで大きな問題はなかったような気がする。体感で、同世代の半分くらいは、最初の会社に勤めている気がする(自分の周りは)。
一方で、安定してればよいのか、とも思う。仕事は面白くないけど、生活のためにやるよ。定年してから、やりたいことやるよ。ただ、人生観としてそれでいーんだっけ?どんな人生をおくりたいのか。最近では、会社辞めて田舎へ引っ越して、農業したり自給自足したりする人たちがいる。それも人生。
いずれにしても、自分は自分で道を拓いていくと決めており、そのために先の展望を考えておきたい。
俺的にヒットした所
3つ世界で生きる
キャピタリズム 資本主義の基本思想は、金で金を増やし、金で返す(影響は未来へ)
ヴァーチャリズム アテンションエコノミー(注目・認知・信用を集めたものに資源が集中)。フォロワーは将来の顧客。信用と影響力が重要
シェアリズム 人間的つながりや土地の記憶、文脈を資本で分断しない(贈与やツケ、時間や独自通貨)。お金≒地域への貢献・時間。有事の際にはシェアリズムの資産(疎開先に徳を積むこと)が重要
2040年までを生き抜くための処方箋
日本は破綻期を迎えている。子供には、経験・知識・学歴よりも、(洞察力と好奇心をベースにした)主体性をつけること。日本で稼ぐ人と稼がない人は半々。労働者6000万人:年金受給者4000万人+生活保護他1000万人。国がもたない。東京は独立した国際的都市国家となる。日本の課題の本質は階級の固定化による夢と可能性の崩壊、その結果としての活気の欠如
世代別の悩みとできること
10代 好奇心と心理的健康を重視しセンス(意識)とエネルギー量を高めること
20代 世代間で連携。未来へ投資。人に会い助け合い勉強し人生の基盤を強めること
30代 古典を読み仕事以上に健康を意識。生き抜くスキルやあり方は磨くしかない。お金より信頼・信用を構築すること
40〜50代 親を頼りつつ健康(美容)知識を得て実践
重要な5つの要素
社会性 仕事やお金
関係性 親しい友人や家族とか
身体性 心身の健康、エネルギー
創造性 イメージを現象化する力
個性 固有の才能や性格
資本主義は情報革命により終わる。資本投下による長期的大量生産が成り立たないため。あらゆる分野を薄めて広めたのが資本主義で、結果文化・文脈の濃さが喪失。疲れた人が身体性やつながりの回復を求めて地方へ(シェアリズム台頭)。並行してテクノロジーが進化し人の個性と創造性が拡張(ヴァーチャリズム台頭)。今後は意識主義対身体主義の戦いが起きる
キャピタリズム
人生は生まれと育ちで7割決まる。学歴とキャリアと品で資金調達か決まる。日本の課題の本質は、階級固定化による夢と可能性の崩壊、活気の欠如
金は偏り、社会は分割され、貨幣と価値は一致せずむしろ逆行
資本主義(金が投票券)は民主主義(社会が投票制度で動く)を飲み込む
搾取以上の貢献をすること。貢献が信頼になり、その蓄積が信用となる
どこでも、動き回り、データ処理され、解析され、すべて記帳される(監視社会orクリーンな時代)
起業家の役割=全体構想+モジュール分解。新しい物事の実現に必要なのは、構想と信用と公共精神(かつてはリソースベース)
ロボティクスと医療改革(売上向上とコスト低下)が生き残る
国単位から、地域コミュニティ単位へ
ヴァーチャリズム
イーロン・マスクはTwitterというWebサービスでなく、ヴァーチャリズム世界における民主主義型プラットフォームを手に入れたい
ヴァーチャリズムは理想社会をデジタル空間に成立させる取り組み
人間とAIの区別がつかなくなる
ヴァーチャリズムのエネルギーの根幹はモノでなく人々の認知
価値の本質を支えるのは、想像力・構想力・構築力・人を惹きつける個性(資本ではない)
個性とは個人の世界観をClearに表明すること
シェアリズム
資本主義、大量生産、世界のコモディティ化(ボーダレスワールド)
富を追求せず、土地の固有性に調和する生活・産業・制度を整えることで豊かさを追求する(バーティカルワールド)
健康の回復。土に触れると、微生物により、セロトニン(幸せホルモン)が放出される
つながりの回復。豊かで濃厚な時間(自然や身近な人とのふれあい)こそが人生で大切という価値観。意識の使い方が時間の濃さをつくる。「誰と会うか」か幸福につながる。
忖度のコスト。他との軋轢を避けるために使われるお金や時間の犠牲。
コロナで明らかになった、本当に一緒にいたい人の価値。この人は電話で、あの人はzoomでいいけど、この人とは一緒にいたい。言葉、香り、触感、空気感とかエネルギーなど知覚できるものが価値化される。一緒にいたい人といることが欲求の中心となり、経済活動の中心となる。一緒にいて心地よく、機嫌よく、澄んでいて、経験を積んで徳のある人を目指そう
信用をベースとした経済への変化。需要と供給で価値が決まる→つながりと物語で価値が決まる。時間銀行。誰かに英会話を教えたり買物代行した分を時間預金する。助け合い、持ちつ持たれつ。時間年金。ボランティアした時間分、将来介護を受けられる。記帳経済。ツケ払いで精算しない。地域通貨。
3つの世界の先に意識の次元を見つめる
共産主義対資本主義→身体主義対意識主義。身体が私なのか、心が私なのか。サピエンス全史でいう虚構があったから、ホモ・サピエンスが地球を支配した。
2040年までのメイントレンドは意識の探索
自分の世界(数や文字)
理解できる世界(算数、論理、ルール)
世界を五感で知覚(空気を読める)
世界を規律的に生きる(カルマ、因果律)
世界を肯定(カオス、塞翁が馬)
世界線を選択(マルチバース、色即是空)
宇宙を創造(悟り)
世界は各人の知覚と認知で決まる。ものの見方。世界は人によって見え方が違う。観念が増えすぎているから、自然に帰るとよい