![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/26573491/rectangle_large_type_2_36161a629351cdcb0b1802389ffe81a9.jpeg?width=1200)
39.スペインの新世代プログレバンド = Dry River
Dry Riverは2012年デビューのスペインの8人組プログレバンド。演劇的パフォーマンスを行うアクター2名も含まれており、演劇的な要素も持っているバンドです。今までに3枚のアルバムをリリースしており、こちらは2020年リリースのライブアルバム「DC」からの映像。現在Ritchie Blackmore's Rainbowなどでもボーカルを務めるロニー・ロメロをゲストに迎えています。バンドの演奏技術も高く、ショーとしての完成度も含めて久々に正統派プログレに新風を吹き込んでくれるハイレベルなバンドです。メンバーはDream Theater好きだそうで、ハードロック・メタル的なエッジも感じます。
プログレはベテラン勢が長く活躍しているジャンルで、60年代にデビューした第一世代であるYESやピンクフロイド、GENESISが活動していたり、以前取り上げたようにイタリアンプログレも第一世代がまだまだ現役で活動中ですが、次世代の新しいバンド群も育ってきています。
2000年代以降に出てきたハイレベルなプログレバンドをいくつかご紹介しましょう。まずはスウェーデンのmoon safari。2003年結成で、2010年リリースの「Lover's end」で大きく成長しました。
作りこまれた曲展開と、北欧を感じさせる美しいメロディーとハーモニーが魅力です。
続いてプログレ大国イタリアより、2004年デビューのBAROCK PROJECT。
キーボーディストのLuca Zabbiniを中心としたバンドで、全体としてはキーボードの比重が高めのプログレです。
Cellar Darlingはスイスで2016年に結成されました。
主要メンバーはフォーク・メタルに分類されるELUVEITIEの元メンバー。ELUVEITIEよりプログレ色の強い構成になっています。
最後は元Opethのメンバーを擁するSoen。スウェーデンで2010年結成。
2019年リリースの4th「Lotus」より。このアルバムはややメタリックな質感が増していますが、間奏部での中東音階の導入や導入部のギルモア期のフロイト的な音作りなど、プログレ的なひねりのある曲作りで聴きどころの多いバンドです。