7月に読んだ本 4冊
1.運を整える 朝倉千恵子
人生で大事なことばかりが書かれている本書でも、特に大切にしたいな、と思えたのが「未来をイメージする」こと。セルフイメージを上げることで人生を好転させるのだ。
ちなみに、笑顔や運がいいと思い込むというのは常に意識して行動しています。マイナス感情の顕在化(愚痴や悪口)も、百害あって一理なし。
2.ユニクロ 杉本貴司
むっちゃ面白かったです。ユニクロの創業者である柳井さんの伝記であり、大河ドラマ化してほしいと思いました。
一方、家庭環境に恵まれていた点も注目したい。海外に行きたい、ということで世界一周させてもらえる親の財力は偉大だ。
また、柳井が家業を継ぐ際も父から「失敗するなら俺が生きてるうちにしろ」と、息子のケツ拭きもしてくれる、これは自分も似たようなことはやっているし、父からもやってもらったような。
新しいことをやると失敗はするものだ。大切なのは失敗の原因を考えて次に失敗しないために何をすればいいのかを考えること。だから失敗しないと始まらない。
ただし、(最初に)失敗しないためにとことん考え抜くことも大切だ。無謀とは違う。
3.一勝九敗 柳井正
2006年の本ということで、少し古い。先のユニクロとは違い、柳井さんの手記という形で書かれている。そのためか、ユニクロでは細かく描かれた出来事も、こちらの本ではわりとサクッと語られている。
偉大なる経営者の本、ということで「就職したら人生安泰」的な考えに警鐘を鳴らしている(今では当たり前の考えかもしれないが)。会社はプロジェクトのようなもので、期限があるもの、収益が上げられない会社は解散すべき、と言っている。まさにそういうことなのだろう。
ちなみの本書でも「失敗の経験は身につく学習効果として財産になる」と言われている。本のタイトルにもあるように、失敗してこその成功がある、失敗のない成功はないのだ。
▫️大事なこと
①現場、現物、現実
②即断、即決、即実行
▫️言葉の意味(いずれも先のユニクロで知った。。)
ファーストリテイリング=早い小売
ユニクロ=ユニーク・クロージング・ウエアハウス
4.もう一度、泳ぐ 池江璃花子
アスリートは病気や怪我の治療からの復帰の際、「もう一度」という言葉が似合うかもしれない。
かの望月重良氏も国指定の難病を患い、その復帰のストーリーを「もう一度蹴りたかった」という本で出版されている。
本書では池江璃花子氏の日記形式で綴られており、病気の症状が現れる2019年1月から、パリ五輪に挑む2024年3月までの物語が描かれている。
池江の存在は知っていたとはいえ、「水泳の凄い人」程度の認識だった。この本を読むと、池江の内面をよく知ることができる。
肉体的才能に恵まれた強者、という感想を持った。国内敵無し、海外の猛者といかに戦っていくか、という強者の視点が印象深い。ある意味、YAWARAの猪熊柔もこれに近い視点で競技を見ていたのだろうか。
大学時代、有名だ方こそ周囲が遠慮してしまう孤独。そんな気持ちも包み隠さず書いてくれているところが凄い。
横浜ゴムに所属することになり、そこへの貢献(企業イメージアップ)の考えも凄いな、と思った。
言うべきことは言う。これが池江の強さなのかな、と思った。見方を変えれば、きちんと自分の考えを持っているということ。コーチの言う通りのことをただやって顔色伺いをするわけではない。そうやって自分の人生を切り開いてきたんだな、と思った。
パリ五輪の100mバタフライ、本書では「56秒中盤を出して決勝に残りたい」と言っていたが、準決勝で57秒79となり全体の12位で決勝には進出できず。自分も本書を読み池江に感情移入していたため、とても悔しい結果だった。一方、混合400メートルメドレーリレーの決勝に初めて進んで8位。そして明日の競泳最終日、女子400メートルメドレーリレーに出場する。そこでの活躍、良い結果を期待したい。
画像はcopilotにて作成。
ざっくり「ユニクロを着た水泳競技者」です。