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4年後のドラ1!?毛利海大投手

 プロ野球のキャンプが開幕した2月。ドラフト会議で指名された新人選手達が日々、練習を積み重ねています。そんな中、プロという道を選ばず、大学進学や社会人野球の道へと進んだ選手も多くいます。その中で4年後のドラフト戦線を騒がせているに違いない大物投手がいます。福岡大大濠高校から明治大学へと進学する毛利海大投手です。

美しいフォーム

 毛利投手は昨年、春の甲子園大会に出場しベスト8に輝きました。夏は惜しくも地方大会で敗退してしまいましたが、投手としての素質は素晴らしいモノを持っています。そんな毛利投手の武器はクセのない美しい投球フォームです。軸足である左足でキチッと立ち、右手のグローブをホームベースの方向に向け、そこから一気に腕を振り抜く。まさに無駄のない、一種の芸術品のような美しいフォームで相手打者を手玉に取っています。

ボールのキレが抜群

 そして毛利投手最大の特徴はボールのキレです。直球、カーブ、スライダー、チェンジアップと全てのボールのキレが抜群で、すぐにでもプロで通用するボールを持っています。制球も良く、自ら苦しんで崩れることもないので、安心して見ていられる投手です。コーナーへの投げ分けも抜群で、ここに伝家の宝刀チェンジアップを加えていることで打者を圧倒する投球を披露しています。

球速が上がれば

 一方、課題もあります。それは球速です。毛利投手の最速は143㌔で、高校生としては申し分ないです。ただ、プロで活躍するためにはもう少し球速を上げることが必要だと感じます。球速が上がることでチェンジアップやカーブとの緩急をつけることでさらに投球の幅が広がるからです。しかし、現段階でも三振を多く奪っていることから、打者の手元で相当ボールがキレていることが推測できます。今のままの投球スタイルでも通用しますが、あえて課題を挙げるとすれば球速でしょう。

大化けする可能性も

 毛利投手は春から東京六大学の明治大学に進学します。明治大学といえば中日・柳裕也投手、広島・森下暢仁投手など数々の主力投手を輩出しています。レベルの高い東京六大学で腕を磨き、4年後にドラフト1位で指名される投手へと大化けする可能性は大きいでしょう。また、昨年新人ながら9勝を挙げた楽天・早川隆久投手のようになれる逸材です。「第1巡選択希望選手~」。4年後のドラフト会議で毛利投手の名前が呼ばれることが今から楽しみです。

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