金の卵、いざプロの世界へ ②まるで中日・藤嶋投手!?準優勝・近江高校エース山田陽翔選手
連載企画、「金の卵、いざプロの世界へ」第2回は近江高校・山田陽翔選手です。代替出場から準優勝まで登りつめた近江高校。その躍進を果たした中心選手・山田陽翔選手はプロの世界で活躍できると確信できる選手です。
フォークボールが武器
山田選手は強打を打てる野手としても注目されていますが、私は投手として注目しています。今回の甲子園では球速こそ130㌔後半が多いことから目立っていませんが、落差の大きいフォークボールこそが山田選手最大の魅力です。落差の大きいフォークを武器に、直球やスライダーを織り交ぜて抑えるその投球スタイルは、まるで中日・藤嶋健人投手のようです。
そんな藤嶋投手のように山田選手はリリーフ投手としてプロの世界で活躍すると考えています。先発でも良いですが、空振りのとれる最高の決め球を持っていることは最大の魅力。ゆくゆくは守護神を任せられる投手になれるでしょう。
故障が心配
一方、気になるのがケガです。今大会の決勝戦では、準決勝時に受けた左足付近への死球の影響により、万全の状態でマウンドに立てませんでした。
その影響からか、決勝戦での投球は本来の山田選手の実力が発揮されず、3回途中3失点で降板してしまいました。
また、甲子園の1回戦から山田選手がマウンドに上がり続け、5試合で594球投じました。特に初戦の長崎日大戦では延長13回を投げぬいて165球、準決勝の浦和学院戦では延長11回を投げぬいて170球投じるなど肩、肘への影響も気になります。
もし仮に入団して間もなく手術となった場合、山田選手自身が辛い想いをします。夏に向けて肩、肘をしっかりと休ませてほしいところです。
万全の状態で夏に
肩、肘の状態、身体の疲労は心配ですが、夏に元気な姿でマウンドに上がってくれれば言うことなしです。今度は万全の状態で甲子園の決勝のマウンドに上がり、「甲子園優勝投手」という称号をつけてプロの世界に進んでくれることを願っています。
☆金の卵、いざプロの世界への第1回作、「タレント集団!優勝校・大阪桐蔭」もこちらから是非、ご覧ください。
【出典】
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