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「ツタンカーメン堂の新春秘宝展」インタビューその①陶磁器担当者
白白庵企画・ツタンカーメン堂presents
「ツタンカーメン堂の新春秘宝展」
初日である2021年1月23日。正体非公開のはずのツタンカーメン堂が取材快諾。白白庵公式アカウントにてインタビューが配信されました。
(アーカイブはこちら)
当記事はそのインタビュー書き起こしに若干の加筆修正を施したものです。
第一弾はツタンカーメン堂・陶磁器部門の製造担当者と名乗る人物。
魅惑のツタン世界をよりディープにお楽しみください。
--まずは自己紹介からお願いします。
ツタンカーメン堂は「生活をもっとおもしろおかしく」をモットーにしたセレクトショップです。
世界各地に散らばる専属作家が作ったものを統括本部の方でセレクトして販売しております。
ツタンカーメン堂の専属作家は仏像制作や陶芸制作に携わり、洗練された日本の伝統技法を取り入れ、漆や金彩など高級な素材も用いてハイクオリティな生活雑貨を提供しております。
--今お話頂いている方のご担当は?
陶磁器の制作を担当しております。
--それでは早速。陶磁器製品の紹介をお願いします。
まずはメインビジュアルともなったこちらから。
こちらはですね、統括本部からの指示によって作られたのですが、最初は「ノアの方舟」の制作を予定していました。ただ調べていくうちに「ノアの方舟」だと動物が大量すぎて乗らない、ということに気づき。統括と相談したところ「じゃあ七福神でもまぁいいんじゃないか」ということになりました。一応中に乗っている七福神も花瓶になってます。
それぞれ花瓶としても使えるし、外の壺も壺として使える。めでたい感じになってます。
--今回は多種多様な「入れ子壺」が展開されてますね。
抱き合わせ商法と言いますか、「セットにして売る」というのが良いんじゃないかという販売戦略がありまして。統括本部の方からの指示でセットでも使える、バラでも使えるというものがあれば良いんじゃないかと。
なんといってもコンパクトに収まる。日本の住宅事情にもフィットしていると考えております。収納しておけばまるでひとつの壺かのようになります。
窓際に置けば空洞の部分から外の景色を取り入れることもできるのでインテリアにも良いですよね。いわゆる借景です。
--こちらはかなり複雑なタイプですね。
「入れ子壺(屋敷と鳥とおじさん)」
ええ、使い方も非常に難しいです。これもそれぞれ花瓶として使えますが、差し込む方向を間違えると大変なことになります。
--設営の時に差し込む方向を間違えて外れなくなりました。
私どもも何度もやってしまいました。それだけ正確にピチっと。
遊びのない感じで申し訳ないですが、真面目にやっておりますので。
一切遊びのない製品ばかりです。
--今回は壺製品が妙に充実してますね。
ええ、統括本部の方で流行ってるみたいですね、壺が。私たちは統括からの指示で制作してますけれども。
「来週中に入れ子壺5つお願い!」みたいな発注が来ます。
--そんなに!壺ブームが来ているんでしょうか?
そうですね。かなり壺に勢いがあるようです。
--実は白白庵でもずっと「壺」をプッシュしてまして。
そういえば「フクモ陶器」さんにも入れ子壺に近い発想のアイテムもありましたね。
え?ふくも?陶器?なんですかそれは?陶器屋?
--ご存知ない?
全然。さっぱり聞いたことないです。
うちのマネをしてるんですか?
フクモ陶器「壺中壺中壺中壺中壺」
(白白庵企画『壺1グランプリ』出展作品)
--壺の中に壺が入っているような作品も見たことがありまして。幽体離脱の壺とか。
えー!それパクリじゃないですか?
ちょっと統括に報告して訴訟の準備に入りたいと思います。
--壺の他に充実しているのが蛍手のシリーズ。
これも統括本部ではキテるみたいですね。
このブームはまだしばらく続くんじゃないでしょうか。
そんな予感がします。
こちらは「千字文」が彫られてます。
中国の詩は五文字か七文字が多いんですね。
「五言節句」とか「七言律詩」とか。
これは八文字で一セット、なかなか壮大です。
ここには書ききれていませんが割と字面が綺麗で自然な感じなので本部が気に入ってます。
先日小耳に挟んだのですが「蓋碗」は蓋と本体と受皿でそれぞれが「天」「人」「地」を表しているそうで。真偽は定かではありません。全く間違ってる可能性もあります。
--「UFO蛍手カップ」も今回の人気商品ですね。これが最後の1点。
これ売れ残ったらうちで使いたいと思っているので、最後の1点は売れ残って欲しいな、と思います。できれば買わないでほしいです。(※直後に完売となりました。)
--UFOは全部位置が違いますね。
ええ、全て手作りです。この世界にひとつとして同じUFOはありませんし、同じ飛び方はありませんので。
--描き込まれた絵柄はかっちり揃ってますね。
はい、それは市販の転写紙です。
こんな柄も売ってるんです。
手描きみたいですよね。
--蛍手の珍しいプロダクトといえばこちら。
これはわりと一押しですね。
おじさんたちが仕事してるんですけど、幽体離脱して楽しい女性のところに向かっている。
--あぁ!なるほど!
気づいてなかったんですね。
--茶碗はこちらも希少なシリーズですね。こういった宇宙などをモチーフとした製品が多いんですけどお好きなんですか?
ええ、後ろをご覧頂いての通り、こういった趣味をもっておりますので。
アレです。
--これは適度に飲み残すとミステリーサークルが浮かび上がってくる。
こちらはかなり初期のミステリーサークルで、マニアは皆知っている形かと思います。イギリスではミステリーサークルを「クロップサークル」と呼ぶみたいです。
--こうした「飲み残すと柄が浮かび上がる」という茶碗のシリーズはフクモ陶器さんにもありますね。
え?なんですか?よく聞こえないです!電波が悪いみたいです!立ち位置と映すものを変えてみてください!!
--鳥籠のシリーズも独特ですね。なかなか籠の中が写真に映らなくてスタッフ一同難儀しました。
中に鳥がいてぶらぶらしてますね。
本当に映りにくくてオンラインで伝えづらい仕様ですが。
実際に買って手元に届けばお分かり頂けるかと思います。
買うしかないですね。買えば「わー!こんなことになってたの?!」という感動と驚きが湧き上がるはずです。
--この良さを知るには買って頂くのが一番手っ取り早い?
手っ取り早いですね。
買って舐めるように見て頂きたいです。
--鳥籠はアクセサリーもありますね。
本部で鳥籠も流行ってますね。これは鳥籠ピアス。
金属の籠の中に陶器の鳥がぷらぷらしてます。縁起の良い柄なので幸せを運んでくれます。
--今回初発表の波津あゆ子さんとのコラボアイテムについてお願いします。
波津さんは人形を作ってらっしゃる作家さんで、刺繍と布使いが独特で魅力ある作品を作られる方でして、今回ツタンカーメン堂でゲスト作家として参加して頂けないかと、ものすごくお願いしまして。今回時間の関係で数点の発表となってるんですけれども、現在進行中のプロジェクトもありますので今後もご期待ください。
これはツタンカーメン堂のボタンを使ったパーティーバッグですね。
おじさんがたっぷりです。
コラボ作品については絵の部分をツタンカーメン堂で描き上げまして、そこから先は投げてやっていただいてます。
--ありがとうございます。陶磁器プロダクトはまだまだ多数ありますが続きはオンラインショップでご覧ください。それでは木工担当の方からもお話頂けるとのことですので交代をお願いします。
>次回に続く