サヴォワ地方の郷土料理・タルティフレット★簡単レシピ付
「タルティフレット」はサヴォワ地方の郷土料理。
ジャガイモとベーコン、玉ねぎにルブロッションチーズを
のせてオーブンで焼いた山のお料理。
そして冬になると登場する体の温まるフランスの家庭料理です。
・・・サヴォワ地方・・・
極寒の地、サヴォワ地方。
フランス東側に位置した世界有数のスキーリゾート地。
スイス・イタリアと国境を接して
その昔、サヴォア公国がフランス、イタリア、スイスに跨る
アルプス山脈の地域を支配していたが、
首府のシャンベリーがフランスとなったのは1860年。
(サヴォイア家/イタリアに君臨した最も歴史の古い王家)
山岳地帯の閉鎖されたこの地域では
チーズやシャルキュトリが主流。
ガストロミーの文化は根付かなかったが緑豊かな高原で
育った牛の乳製品はこの地の特産品。
寒さを凌ぐ体を温めるチーズ料理はこの地域ならでは!
そして何と言っても隠れたワインの名産地でもあります。
・・・タルティフレット・・・
サヴォワの特産チーズ「ルブロッション」を使用した
ジャガイモのチーズグラタン。
ほくほく!のジャガイモ。
炒めた玉ねぎの甘みと濃厚なクリーム、
ルブロッションの風味がたまらない!
そして!なんといってもボリューミィ☆
お腹を温め、満腹にしてくれる!サヴォワ代表料理!
サラダやパンとご一緒に是非召し上がれ⭐︎
・・ルブロッション・・
14世紀頃に生まれた歴史あるチーズ。
当時、農家は牧草地の所有者に土地代の他、
搾乳の売上も収める仕組み。
自分たちに入るものがわずかばかりの農民たちは、
監視人が去った後に2度目の搾乳を行なっていました。
ルブロッションはサヴォワの言葉で「再度絞る」
つまり搾乳の後にもう一度絞ったミルクで
作られ、農民たちの生活の糧にされていたチーズです。
外皮が厚く、中身は濃厚で香りも強く独特。
熱を加えるとしっかりトロけるのでお料理にも相性◎
・・タルティフレットの作り方・・
フランス時代に良く作っていたレシピ。
リヨンとサヴォワは近いのでどこの食卓でもしばしば登場⭐︎
工程シンプル。オーブンに入れてしまえば終了。
サラダとパンがあればOK!
4〜5人前
ルブロッション1個
ジャガイモ4個
玉ねぎ2個
クリーム200cc
ブロックベーコン
・ジャガイモは少し厚めに輪切り。玉ねぎも輪切りにスライス。
・玉ねぎをオリーブオイルで飴色に炒める
・・・材料を追加するので深いフライパン又は鍋で・・
・ジャガイモとベーコンを加えて火を通す。
・塩&胡椒
・火が遠ったらクリームを加えて沸騰させて
・・・クリームはとろみが出るように・・
・火を通したら材料を耐熱皿に移して
◇ルブロッションの使い方
・外皮も使用します
・輪切りにチーズを2つにする
※外皮を下、中身を上
・外皮を下にして4〜6等分に切る。
・材料を入れた耐熱皿に中身を下にして貼るように並べていく
※この時外皮は上になります
チーズ大好き!な私は
ミックスチーズで追いチーズ。
200°20分で出来上がり。
お家でフレンチ・やってみて!
Bon appétit!