母に夕食の用意を頼むと
母は要介護1の認知症。
その母に週に1.2回夕食を用意してほしいと頼んでいる。
正直、私が用意したほうが気楽だ。
けれど、母には、外食でもよし、作るでもよし、母が決めるようにしつこく促す。
理由は、作るまでは文句タラタラでも、自分で作り、食べると満足しているのがわかるからだ。たとえ生姜焼きがペロンと2枚皿に乗っているだけのご飯でも嬉しそうに食べる。
外食にしても私が決めたときよりも「おいしい、よかったわ、ここにして」と喜ぶ。私が決めると「なんだかお肉の味もしないし」と同じ店でも不満が出る。
自分で決めていない不満なのだろう。
作るとなると近所のスーパーにどうやっていくのか、何を持っていけばよいのか、買うものを忘れないか、レジでの支払いはできるかなどたくさんのことを考えるのが難しく、不安な気持ちもあり文句タラタラでなかなか動かない。
それでもやればできるのである。そしてできた時、自分は特に問題なく暮らせていると安心して、2枚の生姜焼きに満足して笑顔になる。
今日の夕方は、夕食を自分で作るという話をしてから15分の間に2度目の昼食を食べ、それも忘れて、またおやつを食べた。結局夕食をどうするのか聞くと「ご飯はいいわ。あなたもおなかすかないでしょ」というところまできた。
今が昼なのか夕方なのか夜なのかよくわからなくなっている。
それでも長谷川式では20点以上とってくるからややこしい。