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二十九、三十

今週末、大学時代のゼミのメンバーでプチ同窓会みたいなものを開いた。昨年、ゼミの同期で一番仲のいいAが企画してくれて、とても楽しかったので、昨年に続き開催することになった。Aの人望か、1次会は14人集まることになった。
僕が通っていた大学は静岡にある。ゼミのメンバーは大半が静岡県内に住んでいるため、お昼に着くように静岡へ移動して、Aと合流し、二人でランチがてらお酒を飲むことにした。余談だけど、静岡で昼から飲む時はチェリービーンズというハンバーガー屋さんがあって、そこだとのんびりビールを飲みながらハンバーガーを食べられるので超絶おすすめ。
ランチをしたあとは、静岡駅南口に新しくできたハグコーヒーへ移動してティータイム。
(余談だけど、お店や食べ物の写真を載せたいけど、手元に残っていない、、、もっとギャルマインドが必要だと自戒)

Aと会うのは、半年ぶり?くらいになるのでお互いの近況報告をしながら、もう30歳だよな〜とか話をして、普段意識していなかったというか、意識しないようにしていたのだけど、ついに30歳になることを感じた。
新卒で23歳くらいの時に、30歳になる先輩に、「30歳になるって、何か特別なものを感じるものですか?」という愚問をしたことがある。その先輩は「何も変わらないよ」と言っていたけど、その気持ちがわかる。30歳になるからと言って何も感じることはない。ただ歳を重ねたそれ以外のことはない。
そのあと、後輩の2人(AAAが好きなAAAくんと幹事をしてくれた、A子)が、が合流してくれて、4人でお酒を飲んだ。なんかよくわからないけど、いつの間にか体の不調の話、レーシックとかの話をしたり、歯をいかに磨くかみたいな話をして、話している内容がしっかりアラサーになっていて笑った。ちなみに30歳ちょうどはアラサーとは言わないらしい。30ジャストだから。そりゃそうか。大学時代は、お酒を浴びるように飲んで、ぶっ倒れるまで騒いで、健康なんて当たり前のものだったのに、いつの間にか、体の不調に敏感になり、意識しないと健康を保てないような状態になってしまっていて寂しいような。
次の1次会から14人集まるということで座席の位置を決めるために、Lineのあみだくじ機能を使って、参加者に番号を割り振って席を決めた。アラサーの幹事力よ。

1次会、久しぶりに会う後輩と顔を合わせて、ソワソワしながらも、終わる頃には、みんなすっかり大学時代の頃のように騒いでいた。
2次会も先に予約していたので、14人そのまま2軒目へ移動。アラサーの幹事力。手際の良さ恐るべし。なぜか1軒目で残った焼き鳥の串を両手に持ち、千鳥足になって、2軒目へ移動するジャスト30歳のA。彼を見ていると、年齢じゃないなと思う。幾つになっても子供みたいで、周りを笑わせてくれる。

2次会は、学生とかおじさんでごった返して、声を張らないと会話ができないような大衆居酒屋へ行った。人のこと子供のようだと笑っていたけど、僕もすっかり酔っ払って、最近読んでいる本の話とかPodcastの話をして、気持ちよく自分語りしていた。(こういうの酔いが覚めてから、あ〜やってもうたと後悔するのでした)
そうやって、一人一人が自分の話したいことを順番に話をしていった。後輩のA子の番、彼女は仕事の悩みを打ち明けてくれた。どうやら彼女はリーダー職について、チームのことを考えることになったのだけど、マネジメントをしてくれる役職の人の仕事の進めかに対して思うところがあるようで、悩んでいるようだった。
僕も今年から、チームのリーダーポジションを担うようになって、彼女の話にとても共感できた。
これまでは、自分ができていればよかったのだけど、チーム全体を見るようになり、他のメンバーへの期待を抱き、自分が理想と思うチーム像や仕事の進め方とのギャップに苦しむようになっていく。
他の人も、上司が仕事できなくてとか、逆に仕事を何もやってくれない人がいてとか、大体の悩みは仕事の人間関係だった。
気づいたら、それぞれが持つ持論をぶつけ合って、最終的には、そういうものなのだと飲み込んだ。

結局その日は、Aが2次会の場で、土下座をして残れるメンバーでカラオケオールをすることになった。すっかり大学生気分に戻った僕も東京へ帰ること諦め、カラオケに行くことにした。Aが始まりから終わりまで、ずっとマイクを握って、みんなを盛り上げてくれていた。カラオケが終わって、タクシーで帰れるメンバーはタクシーを拾って帰り、新幹線を待つメンバーで始発まで時間を潰していた。流石に29歳、30歳になった僕たちはぐったりしていて、終電を逃して、カラオケオールをしたことを悔いていた。でも、滅多にない機会だしとそう飲み込んだのだった。

3連休最終日の今、こうやって楽しかったときの記憶を蘇らせて、言葉にしている。なぜ僕たちは、仕事をしている間、みんないい方向に向かいたくて、取り組んでいるはずなのに、人間関係で悩んでしまうのだろうか、ゼミのメンバーといるときのように、思っていることを吐き出して、でもそういうものだと飲み込んでが、どうして職場同士の人だとできないのだろうかということを不思議に思った。
そして同時に、僕の30代は、こうした疑問を晴らしていくことが大きなテーマになるのかもしれない。20代の時と比べて確実に大人になっている自分を感じた。
僕は今大人になることを、飲み込んだのかもしれない。

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ムムム。