
分からないが分からない
「分からないことが分からない」
何が分からないのか分からない。会社に入社したての新卒社員が業務に対して直面する問題の1つではないでしょうか。わたくし自身も新卒としてアパレルメーカーの営業を務めた際、営業の役割や業務内容は概念的には理解していました(していたつもりでした)が、いざ実務に入るとあまりの複雑さや細やかさに方向感覚を失い、気を緩めると作業の実体が大枠のどこに属するのか不明になり、「何も分かれへんTT」という状況に陥ることがよくありました。異業種からEC業界に転入して1ヵ月が経とうとしていますが、毎日が「何も分からへん」状態です。本記事では、そういった状況で私が意識していることをまとめさせていただきます。
当社の実態上、いわゆる研修制度等の教育システムは確立しておらず、この1ヵ月の内訳は上司と同行もしくはクライアント先への派遣でした。(今月も有難いことに新たにクライアント派遣が決まりました。) 入社したばかりで当然、決まりきったルーティーンワークがなく、作業としてはクライアントとのMTGの同席での議事録まとめ・写真撮影でのイメージモデル・写真撮影・写真リタッチ・商品の仕分け等… ECに関する幅広い業務を行ってきました。そのようなEC分野に関する業務を広く浅く経験する日々において、ふと気付かされることがあります。何も分からないが故に言われた作業をするだけになっていないか。その作業の本質的な意味・役割を把握できていないのではないか。何も考えず淡々とこなす沼に堕ちているのではないか……
ビジネス筋が貧弱である私は、居心地の良さから沼に堕ちていることにすら認識できていなかったのです。まずはそこの沼の認知からはじめに日々業務に臨まなければならないと痛感しました。
1度に全てを把握することは不可能です。着々と1つずつ積み重ね100に近づけるしかありません。何も分からない状況において、自分がマップの上のどこにいるのかを俯瞰的に眺めること。具体的な事例から抽象的事実を吸い上げること。抽出した情報を事例によって柔軟に転換し作用させること。以上の行為を仕組化させ機能させることが「迷子状態」から脱却する術ではないでしょうか。
本日はここまで。最後までご覧いただきありがとうございます。
YN