突然コーチングができなくなった日
仲間とコーチングの練習をしていた。
自分はコーチ役。
スタートしてまもなく何かがおかしい。
でも、進む。嫌な感じ。
そしてとうとう自分から言ってしまう。
「すみません、一旦止めてもらっていいですか?」
自分でも何が起きたか分からなかった。
ショックだった。
今までうまくいかなかったことはあったが、途中でできないと思ってとめてしまったのは初めてだった。
「何してるんだ自分」
そう思うと、自然と涙が出てきた。
自分が情けなくなった。
結局その日は途中で練習を止めてしまった。
ただただ謝るしかできなかった。
嫌な感じは日に日にしていた。
コーチングスクールを卒業して仕事は上手く行き出していた。
継続コーチングをしていた生徒が少しずつ結果が出だしている。
それに続いて新規のコーチング面談の契約も増えてきた。
コーチング面談がだいぶ形になってきた。
1年ごしの成果だ。
反対に、自分の中で迷いが膨らんできた。
「自分がやっているのはスクールで学んだことだろうか?」
「あまりにも表面的すぎないだろうか?」
半年間スクールで学んできたコーチングは体験を作って自分の大切な価値観を引き出すというものだ。
それに比べて自分がコーチング面談でやっているのは、せいぜいGROWモデルという基本的な型と傾聴だけでスクールで学んできた根幹が活かせていない。
「こんなもので本当に大丈夫だろうか?」
スクールに通っていた時も感じていた不安がどんどん膨らんできた。
自分のコーチングスキルにも不安が出てきた。
スクールを卒業して自信はついた。
前よりも面談が上手くできている気がする。
でも、コーチング面談をやっていると、スクールで学んだコーチングが忘れていく感覚に襲われた。
面談では上手くいっている。
でも、スクールでやっていたコーチングはどんどん忘れていく。
不安になっていく。
そう思うと、ますます向き合うのが怖くなる。
そんな矢先の今回の出来事だった。
正直今でもコーチングと向き合うのが怖い。
側からみると大したことないのかもしれない。
「今まで学んできたものがこんな簡単にできなくなるのか?」
「結局自分は何をしたいんだ。」
そんな気持ちが今もぐるぐる渦巻いている。
まだ自分でも気持ちの整理できていない。
「スクールのやり方じゃなくてもいいじゃない」
たしかにそう思う。
でも、今のやり方じゃ不十分だ。
もっと変化を起こすためには。
自分のやりたいことにはできなかった時の言い訳がきかない。
しなければならないものなら言い訳が聞く。
「やりたいことじゃないからな。」
やりたいことをやるということは自由さを手に入れる同時に結果を自分で真正面から受け止めなければいけない責任が伴う。
そこがやりたいことをやることの楽しさと厳しさなのかもしれない。
「自分はどうしたいか?」
結局はこれからの自分とどう向き合うかだと思う。
もう少し考えたい。
とりあえず書けるようになったので自分の整理のために書いておこう。