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次の自分の居場所になるか?noteの本格利用を考える(後編)

(前編からの続き)

4. 懸念点と課題

投稿の質と頻度の両立

noteの最大の特徴である「書き込みのハードルの高さ」は、諸刃の剣となる可能性を秘めている。これまでXでの投稿は、日々の作業の記録や思いつきを気軽に投稿することで継続性を保ってきた。しかし、noteではそうはいかない。

投稿に一定の質が求められる以上、「とりあえず書く」という姿勢は通用しないだろう。かといって、完璧を求めすぎれば投稿のハードルが上がりすぎて、継続が難しくなる。この「質」と「頻度」のバランスをどう取るかが、最初の課題となりそうだ。

実体験の乏しさという壁

より本質的な課題として、実体験の蓄積という問題がある。長文プラットフォームにおいて求められるのは、単なる感想や思いつきではなく、実体験に基づいた深い洞察や具体的な知見だ。

しかし、自身の性格もあり、新しい体験に飛び込むことへの躊躇いがある。これは、投稿のネタ不足という直接的な問題だけでなく、読者に提供できる価値の制限にもつながりかねない。

克服への道筋

とはいえ、これらの課題は決して越えられない壁ではない。むしろ、以下のような方向性で取り組むことで、成長の機会として捉えることができるかもしれない。

  1. 投稿の質と頻度について

    • 無理のない投稿スケジュールの設定

    • 段階的な質の向上を目指す

    • 短めの投稿から始めて徐々に深化させる

  2. 実体験の蓄積について

    • 日常の小さな気づきを丁寧に言語化する習慣づけ

    • 既存の経験を新しい視点で見直す

    • 読者とのコミュニケーションを通じた視野の拡大

これらの課題は、noteでの活動を始めるにあたっての重要な検討事項だ。同時に、これらと向き合うプロセス自体が、新たな気づきや成長をもたらす可能性を秘めている。

5. noteでやりたいこと

独自の視点からの日常記録

障がいを持つ一個人として、日々の生活で感じること、考えることを丁寧に言語化していきたい。就労支援施設での活動や、日常生活での気づきは、同じような状況にある方々にとって参考になる可能性がある。また、障がいについて理解を深めたいと考える方々へ、等身大の情報を提供できるかもしれない。

表層的な情報発信ではなく、自分の経験や感じたことを深く掘り下げて言語化することで、新たな気づきや発見を共有できる場にしていきたい。

思考の深化と言語化

Xでの投稿では、文字数制限により十分に表現しきれなかった考えや思索を、noteという場で展開していきたい。これは単なる長文化ではなく、自身の考えをより論理的に整理し、深く掘り下げるプロセスとして捉えている。

幸いなことに、AIサービスを活用することで、思考の整理や文章化のプロセスをスムーズに進められそうだ。この利点を活かしながら、より質の高い発信を目指していきたい。

コミュニティへの参加と貢献

特にAIイラスト分野において、他の方々が企画する様々な取り組みへの参加を考えている。短文SNSでは難しかった詳細な制作過程の共有や、技術的な知見の発信なども可能になるだろう。

さらに、将来的には自身で企画を立ち上げることも視野に入れている。これまでの経験や知見を活かしながら、新たなコミュニティ形成の一助となれればと考えている。

今後の展望

これらの活動は、決して独立したものではなく、相互に関連し合いながら発展していくものだと考えている。例えば:

  • 日常の記録が、新たな企画のアイディアにつながる可能性

  • AIイラスト制作の過程で得た気づきが、障がいを持つ方々への新たな提案となるかもしれない

  • コミュニティ活動を通じて、自身の視野が広がり、より深い考察が可能になる

これらの要素が有機的に結びつき、noteという場で独自の価値を生み出せることを期待している。

前章で挙げた課題はあるものの、それらと向き合いながら、一歩ずつ実践していきたい。新たな課題が見えてくることも予想されるが、それもまた成長の機会として捉えていきたい。

6. おわりに:新たな居場所を求めて

振り返れば、就職活動期間の最中にSNSを始めたことは、私の人生における大きな転換点だった。それまで限られていた外の世界との接点が、突如として広がった瞬間だった。mixiから始まり、Twitterへと活動の場を移しながら、多くの方々との出会いがあり、貴重な情報と知見を得ることができた。

同時に、私自身の経験や考えを発信することで、わずかながらも誰かの参考になる情報を提供できたのではないかと考えている。障がいを持つ一個人の視点からの発信が、同じような状況にある方々や、理解を深めたいと考える方々の一助となれば、これほど嬉しいことはない。

そして今、新たな転機としてnoteという場所に目を向けている。確かに、長文での発信は大きな労力を必要とするだろう。しかし、現代という時代は、AIをはじめとする様々な技術的支援によって、そのハードルを少しずつ下げることができる。これらの文明の利器を適切に活用しながら、より深い思考と丁寧な発信を心がけていきたい。

何より大切なのは、これまでのSNS活動で実感してきた「つながり」の価値だ。noteという場所でも、皆さんの貴重な発信から学び、考え、そして自身の経験や気づきを共有していく。その双方向のコミュニケーションの中に、きっと新たな可能性が見出せるはずだ。

プラットフォームは変われど、人と人とのつながりを大切にする姿勢は変わらない。むしろ、noteという場所だからこそ可能となる、より深い対話と相互理解を楽しみにしている。このプラットフォームが、私の新たな「居場所」となる可能性は十分にあると、そう確信している。

そして何より、この新たな挑戦が、誰かの参考となり、励みとなれば、これ以上の喜びはない。

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