息継ぎ
塩素の匂いがどこか重くて、
排水溝に流れる髪の毛をただ見つめていた。
泳ぐのが本当に好きだったのか、曖昧なままだ。
平泳ぎはいつもうまくいかなくて、
それならいっそ、蹴伸びで距離を稼ごうとした。
15メートル進めば、少しは前に進んでいるはずだった。
塩素の匂いがどこか重くて、
排水溝に流れる髪の毛をただ見つめていた。
泳ぐのが本当に好きだったのか、曖昧なままだ。
平泳ぎはいつもうまくいかなくて、
それならいっそ、蹴伸びで距離を稼ごうとした。
15メートル進めば、少しは前に進んでいるはずだった。