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日本酒と味覚。「甘い」ウィスキー。
日本酒が大好きで、1杯目のビールやハイボールを除けば、この数ヶ月は気付けば日本酒ばかり飲んでます。
最近はこんな事態とあって、家にあったストックあるいはオンラインで購入した日本酒を家で飲んでました。
元々、お酒は全般的に好きで、ヨーロッパに駐在していた頃は日常的にワインとウイスキーを飲んでいたし、帰国してからは焼酎も愛していたのですが、日本酒ばかりを飲み始めると面白いもので、白ワインの酸味感がきつく、赤ワインの渋み感は強く、焼酎はアルコールがちょっと高い。。
なんていう舌になってしまい、1杯目のビールやハイボールを除いて日本酒以外のお酒になかなか手が伸びず。
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ところが、最近ふと家で一人晩酌のシメに(一人なので何が「シメ」なのかよく分かりませんが。。)ふとウイスキーが飲みたくなって飲んでみたんです。
『Bush Mills』という有名なシングルモルト・ウイスキー(北アイルランド)の10年もの。家の常備酒の一つなんですが、これを久々に飲んでみてびっくりしました。
「甘い」んですね。シングルモルトなので変なスモーキーさや複雑さは元々感じないんですが、それでも40度前後のお酒なのに、アルコール度数の高さからくるドライ感を遥かに凌いで、「甘い」んです。
えっ、何これ?と思って、ネットでBush Mills10年ものの味わいレビューを調べてみると、「蜂蜜」といった言葉が出てきて、まさにそんな甘さがある。
熟成された年月のまろやかさの上に乗るこの甘さが、たまらなく美味しいと思った。
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日本酒ばかりを飲みでいると、味覚が明らかに変化してきたなーと思っていて。例えば、白ワインの酸味感をかなり強く感じてしまい、以前のように素直に美味しいと思えなくなった、という記事を書きました。
まさにこれと同じような話で、きっと味覚が変わってしまったんだと思います。
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日本酒というお酒の味わいの特徴は、教科書にも書いている通りで、お米の「甘み」と「旨み」なんですね。一見ドライで甘みの無さそうな、いわゆる「辛口」の日本酒でも酒器や飲用温度を変えてあげると、きっちりとお米の甘みをキャッチ出来ます。
入口の香りや酸味や苦味など、他の要素も含めた「味わいの重なり模様」こそが日本酒の美味しさだとぼくは常々思っているのですが、じゃあその味わいの核心は?というと、間違いなくお米の「甘さ」と「旨み」にある。
そんな「甘さ」や「旨み」を敏感に感じ取る舌になった。もっと正確にいえば、「甘さ」や「旨み」を探しにいく舌になったということなんだと思います。
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自分に起こったこの味覚の変化がほんとに面白いなーと思っていて。
ただ、この「味覚の変化」というのは本当に味覚の変化なのか、これは「味覚が鍛えられた」ということなのか、だとすれば舌の何かが物理的に変わったのか、
それとも「欲しい味わいだけを無意識に探しに行っている」のか、「日本酒のイメージで覆われた頭(脳みそ)で勝手にそう感じ取るようになった」だけなのか。
そんな疑問が次々と沸いて来て、早速Amazonで味覚関連の書籍を2冊購入しちゃいました。
勉強して気付きがあればいいなと思います。