⑫[介護ライブレポート]実家をどうするか?

遠くで一人暮らしをしている親に介護が必要になったとき、いろいろな問題が出てきます。
まず、「介護をどうするか?」ですが、次に大きくのしかかる問題が、「実家(家と土地)をどうするか?」です。
親の意向や相続の問題があり、それぞれの事情によって最善の選択肢が異なります。
ただし、介護の費用を考えるとき、実家の売却分を計算に入れるかどうかは大変重要になります。
ウチの場合、義母の意向で「実家は売却する」ことが決定していました。

問題は、「どうやって売るのか?」です。

実家の近くの不動産屋さんにお願いすればいいのかなぁ、ぐらいしか思っていませんでした。
しかし、実際に動こうとすると疑問が出てきます。

そもそも不動産屋は、適当に決めていいのか?
建物はどうするのか?
そのままなのか、更地にするのか、リフォームをするのか、その内のどれが一番メリットがあるのか?
土地の相場はどのように調べたらいのか?
もし、義母が認知症になったら、「契約」や「売買」にどのように影響してくるのか?

うーむ、どうしよう?

まずは、「知り合い」や「紹介」などのツテがないかを確かめてみることにしました。
妹に相談してみると、婿殿の知り合いの不動産屋さんを探してみるとのこと。
私も、義母を迎えに行ったとき、近くの不動産屋さんを当たってみようと思いました。

遠く離れた土地で、不動産を売買するのは、なかなか難しい問題ですね。

もしも、実家の処分についてご家族の意向が「売却」で決定しているのであれば、早めに準備しておくのがいいと思います。
介護に伴う諸手続きをしながら、売却を進めるのはなかなかの厳しい経験でした。

今は、実家の処分より、「介護」「転居」を優先することにしました。

まず、カミさんが先発して実家に単身のりこみ、転居の準備をすることにしました。
私が義母を迎えに行く前に、役所や銀行などの手続きをするのが主な目的ですが、実家の必要なモノと不要なモノを整理するという過酷な任務もあります。
そのときに、遭遇したいろいろな「あるある」を紹介します。

[高齢者ひとり暮らしあるある]
カミさんが実家で転居の準備をして、気づくことがたくさんあったそうです。
まず、義母が持っていく物(貴重品を含む)、不用品、捨てるかどうかわからないモノに分類するのですが、これが時間がかかります。
「一通り見てから決めたい」からです。

ご高齢の方の家を片付けるときに、出てきたモノを紹介しますね。
カミさんの友達(介護体験あり)と話した時、「あるよね~」とめちゃくちゃ盛り上がった内容ですよ。

・「捨てていいのかわからんもん」書類がドッサリ出てくる。
役場から送られる書類が多いようです。
捨ててもいいのかわからないから、とりあえず、取っておく。だから、どんどん貯まっていく。あちこちから出てきます。
これは、住所とか○○番号とか載っているものもあるので、そのまま捨てれません。
けっこう、大変な作業でした。

・押入れの奥や台所から、手ぬぐいやラップがこれまたドッサリ出てくる。
これは、よくありますね。困る訳ではないですが。
ウチの死んだお袋もそうですが、昔の人は、捨てれない人が多いのです。

・ある食材がまたまたドッサリ出てくる。
「ドッサリ」の3連発です。
たぶん、自然災害のときの非常食として買ったのだと思いますが、パックのごはんが山ほど出てきました。
滞在中は、ほとんどこのごはんをいただきました。(私的には、結構、おいしいと思いましたが)
この他、なぜかチオビタが備蓄してありました。これも、毎朝1本いただきました。

・むかーし、チャレンジした貯金箱が出てくる。
今回出てきたのは、500円玉貯金箱。
途中で飽きちゃったのかな?
義母の記憶はまったくないが、部屋の片隅に隠れるように置いてありましたがな。
中には、8000円近くありますよ。おばあちゃんは、ニッコリ笑って「お駄賃」と渡してくれたそうです。

・アルバム・写真を見てしまう。
これ、「実家あるある」です。
整理しているとき、つい時間を取られる誘惑の品々があります。心を鬼にして、作業を進めましょうね。
でも、要不要の判断のためといいつつ、見てしまう。
自分の子供のころの成績表や文集、手紙も時間がないのに読んでしまうよね。

・おまけ:カミさんの「○○の○」が出てきた!
(実家に行ってる)カミさんから、TELの連絡。興奮した声です。「何かあったの?」と聞くと、「私のヘソの緒が出てきた~」との返答。
これは、大笑いしただけです。


次回は、いよいよ実家に義母を迎えに行きます。

以上

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