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慣れたころに失敗…!
実家のハウス(施設栽培)を手伝うようになって、もうすぐ半年になろうとしています。
自宅から実家まで往復60km(車で2時間弱)、それなりに距離があり、時間もとられます。
手伝いをやりたいと思った時、まず通えるか不安でした。
最近になって、思い出す言葉。
それは、とあるイベントに選ばれた時、友人が祝福と同時に私にかけてくれた言葉です。
「自転車をこぐ時、最初は車輪が重たいけど、走り出したらぐんぐん行くのと同じで、最初はきついかもしれないけど、きっと大丈夫になるから!」
今ならわかるなぁ。
その言葉通り、最初は体力的にしんどかった週末の手伝いも、半年かけてそのリズムが体に刻まれ、私のペースになってきました。
車の運転中は、好きなPodcastを聞いたり、景色を見て癒されたり、移動時間がちょうど良いひとり時間になると発見もありました。
¨**¨゜¨**¨゜
この日は上州からっ風が、赤城山から吹き下ろしていて、体を持っていかれないように踏ん張って歩くようでした(笑)。
いつもはハウスの中で流れるラジオの音もかき消され、天井のビニールが勢いよくバタバタバタっとはためく音が聞こえます。
時折、強い風でビニールがブブブブブっと唇を震わせたような早い音に、「何ごと?」と思わず頭上を見上げてしまうほどです。
そんな中でも晴れていればハウスの中は、相変わらず暑いです。
陽気につられ、トマトの成長が早く、私の身長と変わらないくらいまで大きくなりました。
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【下段】1月中旬 このころは腰の高さくらいでした。大きくなりましたねぇ。
今日は、肩くらいの高さでおこなう作業だったので、ぐっと伸び上がることも、腰を屈めることもなく、今までで一番順調でした。
16時近くなると、日が傾いて気温が下がり、さらに作業しやすく感じました。
調子良いなぉと思った矢先、「バキッ」と茎が折れる音と同時に「あっ!」と、無意識に声が出ていました。
あー、やってしまった…!。
私がトマトの茎を反対方向に向けようとしたせいで、折れてしまったのです。
すぐに弟を呼び、謝りました。
すると、折れた箇所を(園芸用の)結束機で止め、応急措置をしてくれました。
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【右側】赤いテープとピンチで止めているのが折れた箇所です。面目ない。
「運が良ければ、くっつくかな…たぶんムリだけど…」
「気温が下がると茎が固くなるから、気をつけて」と言うアドバイスを添えて。
このあと、妙に慎重になり作業ペースが落ちたのは言うまでもありません(笑)。
まさか、今日が失敗記念日になるとは…。
からっ風はいつの間にか、やんでいました。