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みんなと同じように

宇宙ちゃんが
ヒト型6歳の頃からうずくまってると聞いて

なんだかかわいそうな気持ちになってきた。

これはわたしのことなのに。

とても大事なことを
今まで
数多く
見逃してきてるのかもしれない。


ヒト型の人生の軌跡を辿ることで

宇宙ちゃん、つまりヒト型を笑顔にすることが
できるのかもしれない。


幼少期。

一番最初の記憶は、
当時わたしたち家族が住んでたフランスのど田舎の
見渡す限り一面に広がるぶどう畑。
近所のお友達といろんな遊びをした。
幼稚園が終わったら、隣にある教会に行って
母親のパイプオルガンのレッスンが終わるのを
おやつを食べたり、お昼寝しながら待った。


ぶどう畑の香り

友達の目の色

教会の扉の感触

パイプオルガンの長椅子の感触など

つながった記憶ではないけど
絵本のようにコマ切れに覚えている。


そして、間違いなく言える。

その時は幸せだった。

まだ生まれてる前にいた天国の続きのような時間だった。


6歳。

日本に帰ってきて、小学校に入学した。

その時の気持ち、、どんなだったかな。


なんだか胸が苦しい。

周りのみんなのように
日本語がスラスラと出てこない。書けない。
なんかよくわらない、圧。

コミュニケーションの取り方がわからない。

列になる。行進する。意味わかんない。

日本と日本の教育に
小さいながらもカルチャーショックを受けて
みんなと同じように着席せず、しばらく先生の横で授業を受けていた。

「みんなと同じように」
「みんな同じように」

これが6歳の頃のヒト型から出てきた拒否反応。

それから義務教育の9年の間に
少しずつ「みんなと同じように」できてきてしまった。

徐々に失われていったパーソナリティー。

宇宙ちゃんはヒト型の6歳以降
自分を押し殺して
膝を抱えて

顔を埋めてしまった。


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