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「自閉症」ってなぁに?
「歩く。凸凹探偵チーム」を読んで少しだけですが、理解ができた気がしました。みんなできて当たり前なのに、なんであの子だけできないんだろう?とか、あの子はサボりたいだけなんじゃない?と、思っていたことが恥ずかしくなりました。
この物語は、自閉症のアルクくんが、リヒトくんや他の仲間たちに助けられながら、学校の日常に潜む事件を解決していくお話です。私も同じ小6なので、クラスメートのような親近感を持って読めました。
基本的にはリヒトくんにべったりで、一人ではうまく立ち回れないアルクくんですが、そのズバ抜けた記憶力で皆をアッと言わせたり、それをうまく引き出すリヒトくんや他の仲間たちも素敵だなぁと思いました。
そして私のお気に入りは、新聞係のオズくん!
バリバリの広島弁とズバ抜けた行動力で、ネタ探し、取材、執筆、発行、配布とかを全部一人でやるとかスゴいと思いました。そのために授業中は寝て、新聞作りにエネルギーを全振りするところとかも(こんなことを言ったら先生に怒られそうですが💦)。各エピソードが最後は「新聞記事」としてうまく要約されていて、文章力があるって素敵だなぁと思いました。それに、単に事実を暴くのではなく、うまく事実をぼかしながらも、濡れ衣の汚名を晴らしたり、犯人にはちゃんと反省を促すような、「三方よし」な感じでキレイにまとめるところとか、オズくんなりの「記者の信念」を垣間見たような気がします。
とても面白い話でしたが、謎解きがちょっと複雑かなぁと思うところも少しあったり、キャラクターが皆キレイすぎて、現実はこんなちゃうやろ~(アルクくんは伊野尾慧くんみたいでカッコカワイイから許す)と思いました。
ズッコケ三人組のような本当の凸凹トリオだったら現実味もあるかな~なんて(でもアルクくんはあのままでいて)、これは個人の好みですけど。
次の作品ではアルクくんたちが中学生になるみたいで、どんな展開が待っているのか、楽しみです!
この本を読んで、学校の友達に優しくしなきゃなって思いました。
※長女様視点で書いたけど、「ズッコケ三人組」とか、世代感が出てしまたよ😂
歩く。凸凹探偵チーム (角川つばさ文庫)