Reggae Inna Dance Hall Style - vol.2
Henry "Junjo" Lawes - I'm The Don (2/3)
オレはレゲエビジネスをスピードアップさせたいと思ってる。オレは曲も書けるし、アレンジもできる。多くのプロデューサーはスタジオに来て、ただ単に曲を聴き、いいねって言うだけさ。オレはもっとレゲエビジネスを前進させたい、もっと音楽をプロモートしたい、音楽で世界のトップをとりたいんだ。
一般的にミュージシャン一人に対して$100〜$200支払われれる。10曲作るのに大体$7,500かかる。アーティストには$5,000先払いする。1アルバム10曲で、そのトラック制作には$12,500かかり、加えてミキシング作業に$2,000だ。それで得られる報酬は£2,000だ。信頼関係が成り立ってるオレとGreensleevesとの間でだ。Live and Learnレーベルもそうなりつつある、CSAもだ。どんどん大きなカンパニーになろうとしている。なんでもできる大きな会社にしたいんだ。今は年に15〜20のアルバムをリリースしてる。いろんなアーティストの経済を支えてるんだ。Greensleevesとは一緒になってビジネスを成長させていってるんだ、我々は互いに愛で結束してる。
オレはレコードプレスについては関与しない。公平にディールするために二つのことをやってる。それはカンパニープレスを行うことと、アーティスト自身にロイヤリティを持たせることだ。
だからオレはJosey WalesのOutlawのアルバム売り上げもチェックしていない。まあ、一般的にはイギリスよりジャマイカでの方がより売れてるってことは知ってるが。ジャマイカでは一つのアルバムの売り上げ枚数は大体15,000〜18,000って感じだな。YellowmanのようなCBSで歌ったことがあるやつででもだ。彼には20トラックくらい提供した。それが真実なんだが、まだこれがいいことなのか悪いことなのかはわからない。オレのところには常に若手が集まる。Josey Walesの後には、Flick Wilsonとか、もっと目立ってる奴もいるな、地方出身のWinston Husseyだ。アーティストたちもたくさん出てきてる、その中にはWInston Husseyのような優秀な奴も見つかる。奴は他の奴よりもタフだ。DeeJayで言うとPeter MetroとかBurro Bantonも同じく優秀だな。Cultural Rootsの曲も録ってる、Eek-A-Mouse、Yellowman、Shadowman、あとAudie Murphyもだ。奴は新しいスタイルでイケてるな。
Volcano Hi-Powerの役割はリリースされた楽曲のプロモーションだ。週に10曲リリースされたとして、その10曲全てをラジオでプレイすることはできない、せいぜい7曲くらいだな。だからVolcano Hi-Powerの力を借りてるんだ。週に4夜はプレイしてる、ラジオ局みたいに。今日はトレンチタウン、次の日は別の街、その次の日はまた別の街って感じで日々巡ってるのさ。
そうやってると、中には搾取したいって奴も出てくるんだ、例えばポリスとか、ルードボーイとか、いろいろだ。ダンスをやるためには、ポリスに金を握らせてやらないとならない、そうしないと奴らはサウンドシステムを止めに来るからな、違法に音楽をかけるな、ってな。オレらはそれを仕方なく受け入れてやってるよ、わかるよな。ジャマイカでは、音楽をかけるにも”税金”がかかるんだよ。
なぜサウンドはいくつもの曲をプロモーションするのか、リリースされる曲もあればされない曲もある。チャンピオンサウンドになればなるほどだ。サウンドマンは自分でプロデュースした曲をかけることがほとんどだが、他の奴がプロデュースした曲もかけるんだ、レゲエビジネスをやってる奴はみんなフレンドリーなのさ。そして音楽が本当に好きなのさ。いい曲もあるしそうじゃない曲もある。バッドな曲を聴くと、オレはそれをダブプレートにカッティングする、レゲエに限らずだ。ソウルの日であればソウルをかける。ルーツロックとかファンクとかでも、その場に合わせてプレイする。なんでVolcano Hi-Powerはそのようなスタイルになったか。今は、リリースされてから2,3ヶ月しか経ってない曲でも、5年もたったみたいに古くなっちゃうんだ。2月もあと数日あるだろ、3月4月にはロンドンに渡航する予定なんだ。
-Henry "Junjo" Lawes - I'm The Don (3/3)へ続く...