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Reggae Inna Dance Hall Style - vol.0

"Reggae Inna Dance Hall Style" 

1984年 Black Star Publicationよりリリース。
フィンランドのTero Kaski氏とPekka Vuorinen氏が、当時ジャマイカのダンスホールシーンで活躍するプロデューサーHenry ”Junjo” Lawesと彼を取り巻くアーティストらにインタビューを実施しそれを編纂した、80年代のダンスホールを知る上で欠かすことのできない歴史的価値の高い書籍。
ちなみに、2011年 Pekka Vuorinen氏が再びJamaicaを訪れてリリースした”Volcano Revisited”は、本作の続編的な扱いである。

この本との出会い

私がこれを入手したのは約18年前。何気なく入店した下北沢のとある古本屋の特売コーナーに置かれた、レゲエのフライヤー調デザインの表紙が目にとまり、何気なく購入したのだ。
当時はかろうじてVolcanoレーベルについてのヒット曲(Mad Mad、Answerオケの一連や、Cocoa TeaのRocking Dollyなど)を一部認識している程度の知識しかなく、ページの所々に挿入されたアーティストのラガなカラー写真や珍しいレコードレーベルの画像を眺める程度だった。

Pekka Vuorien氏へのコンタクト

手に入れてから十数年経った今年、偶然にもこの本を手にとる機会が重なった。一つはコロナ禍において数々の未読の書籍に着手したこと、もう一つは本書の表紙デザインも手掛けている80年代のフライヤーデザイナーのレジェンド "Sassafrass"氏に当店のロゴデザインを依頼することになったことだ。(Sassafrass氏へのロゴデザイン依頼については別の機会に触れる。)

本書を読み進めていくうち、数少ない80年代のダンスホールシーンの情報が凝縮しているこの貴重な書籍を、日本のダンスホールレゲエファンにも届けたいという想いがどんどん強くなっていった。そして、私はこの本を翻訳して日本でリリースしたいと思うようになったのとほぼ同時に、気づくと著者である両名にコンタクトをとるべく、彼らについてGoogle検索を行っていた。検索の結果、残念ながらTero Kaski氏はこの世を去ってしまっていることがわかったが、もう一人のPekka Vuorien氏の連絡先が判明したので早速メッセージを送った。
(厳密にはPekka氏と直接コンタクトをとる前に、Pekka氏が所属するCool Runnings Sounds & Magazineのfacebookページにメッセージを送った。すると、親切にもクルーの一人Juha "Scandal Bag" Kurkela氏がPekka氏の連絡先を教えてくれたため直接コンタクトをとることが出来た。Juha "Scandal Bag" Kurkela氏には大変感謝している。)

これからについて

Pekka氏と何度かメッセージをやりとりをし、彼は非常に日本に友好的であることや、息子が日本で学んでいたことがあるということ、自身の来日時の思い出などを話してくれた。そして、私が"Reggae Inna Dance Hall Style"を日本語で翻訳することを快諾してくれたのだ。さらに、私が先述の著書"Volcano Revisited"を読んだことがないことを知ると、彼はわざわざ日本にそれを送ってくれるというのだ。

ということで、現在Reggae Inna Dance Hall Styleの翻訳に着手し、本年度中のリリースを目指している。




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