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あんたの家は犬が電話番かい!そう叱責されたあの日に初めて空き巣に遭った!
この記事は、私たち夫婦がまだ若かった頃のエピソードですが、九州鹿児島の指宿にある大規模観光ホテルの売店コーナーを、つつましく経営していた頃の実話です。
ぶっちゃけて言うと空き巣に入られた話になります。(´д`;)
<この記事は約4分で読めます!>
この当時のことを書いた記事がこちらになります。
ついでにサブアカの投稿記事はスキ率について書きましたので、こちらもお時間が許せば・・・っていうか許してもらってぜひ読んでくだされ。<(_ _)>
さて、こっからが本題。
人生初の空き巣に入られたことが発覚したきっかけは、売店コーナー以外の販路を拡大しようと周辺にある観光地のお土産屋さんに取引を持ちかけ納品出来るようになっていたんですが、そこで付いたクレームからでした。
どんなクレームが付いたかというと、電話で注文しようとしたけど話にならないと言って怒ってるわけですよ、こんな風に。
「あんたん家は、犬が電話番してるのかい!何度か電話してやっと出たと思ったら、ワンワン鳴く犬の鳴き声だけで話にもならんじゃないか!」
そう言って怒るわけですね。
「やっと電話に出たと思えば何がワンワンだ!ふざけるにもほどがある!」
『いや、そんな覚えも無いし・・・電話口に、犬が出ましたか・・・?』
って、目が点の状態ですよ、こっちも。
「うちからの電話だと知って、嫌がらせか、注文が少ないからって馬鹿にしやがって・・・、もう来んでいいわ!・・・ふざけやがって・・・取引中止!」
こんな事態に必死で弁解ですよ、何かおかしい、犬は飼ってるけど犬が電話に出られるはずも無い、それに電話されたのはいつですか? え?その時間だったらここに来る途中ですよ、家にいたら間に合いませんって・・・。
「あんたんとこの奥さんもいるじゃないの!奥さんじゃないの?嫌がらせ」
『違いますよ、そんなことするはずないですよ・・・今はホテルの売店だし』
そう食い下がってやっと
「そういえばそうだな・・・あんたが家にいたなら、指宿からここまで来るのに間に合わんな・・・」
『そうですよ、間に合いませんよ、ここまで来るのに、ほら・・・」
「ま、犬が電話に出るっていうのも、変な話だしな・・・」
そういう移動時間的なアリバイが成立して、首をひねりながらも何とか納品させてもらったんですよね、その日は。
そうやって数カ所納品してからの帰路を、運転しながらいくら考えてもわけが分からん状態ですよ、いったい誰が電話に出たんだ、と?
もしかしてアンディ(当時飼っていたヨーキー)が電話に出たのか・・・?
頭を捻り続けても答えは出てこない・・・不審に思いながら家に帰ってみると何か様子が変なんですよ。
空気感が違うというか、どこか様子がおかしいのですよ。
出かけたときと微妙に違う写真立ての位置や、小物入れをおいてあった向きとか、電話機の位置・・・。
もしやと思って、生活費用の現金入り財布をしまってあったドレッサーの引き出しを開けてみると、奥にしまい込んでいた財布の位置が明らかに違うのですよ!
不安にかられながら急いで財布の中身を確かめると、7万円ほどの現金がすべて消えているじゃないですか!
当時の7万円といえば大金です、そこそこの。
家は建ちませんが、1ヶ月は余裕で暮らしていけるぐらいの価値ですよ。
すぐにホテルの売店コーナーへ直行して、彼女に確かめるけど何も触っていないと言うじゃありませんか!
が~~~ん!ですよ、が~~~~ん! (゚◇゚)ガーン
すぐ警察に連絡してそれからしばらくして実地検証が始まったんですが、同じ売店仲閒だった屋久杉コーナーの先輩が話を聞きつけて、速攻で駆けつけてくれたんですよね。
そしてあっちこっちの引き出しをくまなく探してくれたり、一緒になって犯人の見当を付けたりしてくれたんですが・・・。
結局被害として盗られたものは、7万円と数千円の紙幣に小銭のみの現金だけでした。(/_;)
でも真っ先に疑われたのは・・・私。(^_^;)\(・_・) オイオイ
おいおいって感じですが、捜査のセオリーなんですと、家人を疑うっていうのが。
現場に急行してくれた屋久杉コーナーの先輩も、その行為で警察に疑われる結果になったんですね、犯人が現場に舞い戻るケースが多いとかで・・・。
聞いてみると、犯人が友人知人といった知り合いのケースでは、残した指紋や痕跡が心配で現場を意図的に触りまくって、犯人であることを隠そうとする行為が見られるらしいのですね。(´д`;)
まさに先輩が駆けつけてやってくれた行為が、そのものズバリでした!
心配して真っ先に駆けつけてきた友情があだになって、警察から尋問を受けたり、犯人が捕まるまで内偵捜査を受けるハメになっちゃったんですよ!
本当にこの先輩には申し訳なかったですね。<(_ _)>
1ヶ月もせずに判明した真犯人は、同じ売店仲閒の女性で、私たちも可愛がっていた年下の友人の一人だったんですよ。(/_;)
これもかなりショックでしたね、飼い犬に手を噛まれるっていう気分ですかね、その時の心境は。
真犯人が捕まって先輩の疑いは晴れましたが、当の本人は内偵捜査されていることや疑われていることを知らなかったようで、それが分かってまぁ気分が少しは軽くなりましたけどね。
実を言うと家を空ける際に施錠無しで出かけるというのが、私たち夫婦の日常行動だったんですが、この空き巣事件を境にして性善説うんぬんより犯罪そのものを引き起こせる環境にしないことが大事だと気づいたのですよ。
遅いけど、気づくのが・・・いまさらだけど。
当時はそんなよき時代だったんですよねぇ・・・。(´д`)
鍵をかけるのを戸口にかけないで、人の心にかけるっていう信頼ベースの、旧いけど忘れたくない日本人の心情がまだ残っていた昭和の時代でした。
真犯人の割り出しは、別の犯行が見つかったことからでしたが、売店仲閒で友達だった別の女性のアパートでも、同じように財布からお金を抜き取っていたらしく、数回の被害でおかしいと思って被害届を出したんですね。
警察の指導のもとに抜き差しならない現場を押さえて、犯人の女性の部屋に家宅捜索を行うと、その部屋から出てきた紙幣の指紋から盗んだお金と判明したということでした。
自供によると犬の電話番の件は、盗みに入った犯行時にかかってきた電話の呼び出し音を聞きつけて、誰かがやって来るかも知れないと不安になって犯人が受話器をとったものでした。
受話器を取ったものの電話に出るわけにも行かず、犬舎の中でしきりに鳴いているペットのワンちゃんの鳴き声だけが、発信者に聞こえていたということだったようです。(^_^;)
その事件で肝に銘じたのが、被害に遭うと誰かが誰かを疑ってしまう状況を生み出してしまうので、被害に遭わないことがまず大事だということ。
そして被害防止を徹底することで、被害当事者よりも周囲の人たちが疑われて迷惑する事態を招かないように、注意する必要があるよねってことね。
犯罪を引き起こさせないように、事前に犯罪となりそうな可能性を断ち切っておくことも大事なんですよね。
ほら、ワンちゃんの目の前にお肉を放置して、長い時間お預けをさせるようなものじゃいけないってことですよ、それじゃ可哀想だし、絶対に食べますからワンちゃん、悪気もなく、ね。
だから、そんな状況をつくっちゃいけないということですよ。
つくってしまったほうにも責任がある、ということですよね。
ある人物を信じることと、その人物が罪を犯さないということとは別次元の話なので、誘惑に負けそうな環境をつくらないことが大事なんですね。
これが、私たちの人生初であり、唯一の空き巣被害のエピソードです。
あ・・・そういえば自宅じゃないけど会社だったら、中国人窃盗団に空き巣に入られたことがあったわ、今、思い出したけど。(´д`;)
まぁ、そのこともそのうち記事にしてみようかな・・・。
うん、ネタ候補イッチョあがり。
人生初の空き巣被害に遭った頃の他のエピソードも、冒頭で紹介した前編に続きこちらの後編もお楽しみください。<(_ _)>
ってことで、今回は
「あんたの家は犬が電話番かい!そう叱責されたあの日に初めて空き巣に遭った!」という人生初の空き巣被害に遭った話でした。
では!
盗られても いつものように のほほんと。
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