因果応報とは言うけれど人間万事塞翁が馬で目先の不運を嘆く必要はないという話。
やたらと漢字の多いタイトルになっちゃったけど、因果応報(いんがおうほう)は、自分の良い行いにしろ悪い行いにしろ、その行いによってそれに相応しい報いを受けることになるよ・・・っていう意味で使われますよね。🤔
どちらかといえば悪い結果を招いたことに対して、それは因果応報だよ・・・なんていう使い方をしますが、その結果をもたらしたのはそれなりの原因を自分で作ったでしょ?っていう自己責任のようなもんですよね。(^^ゞ
元々で言うと因果応報は仏教の教えをあらわし、善悪の因縁に応じて吉凶禍福の果報を受けることであり、善因には富や楽という善の結果をもたらし悪因には、貧苦などの悪しき結果をもたらすという意味の言葉なんですね。
これによると、善い結果をもたらすのは善い因縁であり、悪い結果は悪い因縁からということになるんですが、これは少しばかり違うのじゃないかと思うんですよ。(^_^)b
何も善いことをしたことが、必ず善の結果を招くと限ったことじゃないと思うし、逆も然りで悪の行いが必ず悪い結果をもたらすものでもない、そう考えているんですね。
それというのが、人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)という格言に込められている、人生の幸不幸はそんなに簡単に予測もできないし不幸と思ったことが実は幸運につながれば、逆もまたあるということです。
この「塞翁が馬」という故事は、中国の国境にある砦(塞)に住んでいた老人が飼っていた馬が逃げ出したことで、村人が運が悪かったと慰めたんだけど老人は、いやこれは運が良かったのかも・・・と言うわけです。
そしてしばらくしたら逃げた馬が駿馬を引き連れて戻ってくると、村人がその幸運を喜ぶんだけど、老人は不運かも知れないと喜ばないのですね。
そしてその老人の思い通りに、駿馬から自分の息子が落馬して足の骨を折る大けがをするわけですね。
村人がその災難を見舞うと老人は、いやいや幸運なんだといって取り合わないわけですが、しばらくして戦争が始まると村の若者は徴集されて戦争に駆り出され、息子は足を骨折していたので生きながらえることができたと。
まぁそういう故事から、何が幸運で何が不運かはその時にはわからず、巡り廻っている運命の不思議さを教える格言になったわけですよ。(^_^)b
大まかな意味としてはそんなところなんですが、似た格言に「禍福はあざなえる縄のごとし」というのもありますよね。
善いことも悪いことも含めて幸や不幸は、編んだ縄のように表裏一体で密接に絡み合っていて、その縄のように人生で遭遇する幸や不幸は交互に廻ってくるというのが、この格言の意味になっています。
人生の幸不幸は、確実に交互でやって来るわけじゃないだろうけど、そういうもんだと受け止めていれば、目先のことに一喜一憂することも減るんじゃないかと思うのです。
善いことがあったときは素直に喜びつつも、それが不幸の元になるかも知れないと気持を引き締めて、悪いことに出くわしたら、きっとこれから善いことが待ち構えている、と希望を持って前向きに暮らせばいいと思います。
思い返せば中学生の頃の話なんだけど、廃車になっていたナンバープレートの無いバイクを乗り回して、白バイに追いかけられ町中の裏道を逃げ回った挙げ句に、捕まって補導されたことがあるんですよ。😅
その前科に加えてですね、高校1年の時には、先輩の大型バイクを運転させてもらったんだけど、後部座席の先輩が後ろ向きで乗車していたもんだからまたもや白バイに追っかけられるという事態になったんです。
もちろん無免許運転でスピード違反に、無謀な乗車の安全運転義務違反というやつで、家庭裁判所にも呼びつけられました。
そういう前科のために同級生が自動二輪免許を取るときに、指をくわえて見ているしかなかったんですよね、地元の警察からも受験資格すら無いことをきつく申し渡されていましたし、受けても絶対に受からないと言われて。😭
そういう経緯でバイク免許も無く、自転車でぎ~こぎぃ~こと疾走するしか無かったんですが、父方の従兄弟が大型二輪免許を取り、バイクを買ってもらってツーリングしているのが、とても羨ましかったんですよね。
でも、その従兄弟は仲間とツーリング中にタクシーと衝突事故を起こしてしまい、数年寝たきりのあと息を引き取ったんですよ。😢
叔父は通夜のときも、葬式の時も泣きっぱなしでした。
「おれがバイク免許を取らせなかったら・・・バイクを買ってやらなかったら・・・」そう言って、ずっと泣いていましたね。😥
その時にも免許が無くて善かったのかも・・・なんて思いましたし、そもそも無理に免許を取っても、バイクまで買ってもらえるような余裕は無い家庭だったので、前科のおかげでキッパリ断念できたんだと思います。
何が幸運をもたらすのかまったくわからないのがこの世の中ですので、せめて目の前にある不幸そうな出来事も、きっと幸運の兆しなんだと前向きにとらえて、気分だけでもめげないように明るく暮らしたらどうでしょうか。
ってことで、今回は
「因果応報とは言うけれど人間万事塞翁が馬で目先の不運を嘆く必要はないという話。」という多少の悪いことがあっても慌てなさんなって話でした。
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
覚悟して 日々の暮らしも のほほんと
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