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イチケイのカラスという法廷ドラマが最終回!有罪率99.9%の異常な恐ろしさ。

本日月曜日で「イチケイのカラス」という竹野内豊主演のテレビドラマが最終回となりましたが、裁判官が主人公の法廷ドラマということで、派手なアクションも無いのだけどけっこう好きで、毎週欠かさず視聴していました。

そのお気に入りのドラマが今日で最終回・・・もっとみたいもっと味わっていたい、そう思える数少ないドラマで、人情の機微と、なぁなぁで流されずに被告の真実に迫る、弁護士出身の裁判官の姿が胸を打つドラマでしたよね。

日本の有罪率99.9%という異常なほどに高すぎる数字の裏には、冤罪も相当含まれているんじゃ無いかと、日頃から疑っている自分がいるんですよ。

過去の事件でも冤罪を訴えていた受刑者の再審請求が認められて、逆転無罪を勝ち取った例もあるけれど、再審請求が認められること自体が稀で、開かずの門と言われていたぐらい認められなかったんですね。

日本の警察と検察が優秀な検挙率や有罪率を誇るのは、国民性かも知れないけど、その優秀とみられている検挙率や有罪率を維持するために、誤認捜査や誤起訴をそのまま見逃している事実も、過去にはあったですもんね。

そりゃあ、なんと言っても人間のやることですから、すべてのことにおいて万全・万能・ノーミスということは考えられないわけで、どこかでちょいとばかりミスすることってあると思うんですよ。

それを組織の成績や安泰のために覆い隠して、都合の良いようにねじ曲げていくと、被害に遭った人の人生を台無しにすることになるんですね。

あってはならないことだけど、ありがちな間違いを見つけ出して事実を正当に判断して、正しくジャッジすることを求められているのが裁判官です。

その裁判官が、日本の警察機構と検察庁の優秀さを過信して、起訴されたものはすべて有罪である、という思い込みや事なかれ主義で判決を下しているとしたら・・・こんな恐いことは無いと思うんですよね。

そんな事なかれ主義や思い込み裁判に待ったをかける、主人公の「職権を発動します!」という宣告が、まるで水戸黄門の印籠のようで、おぉ~~っとばかりに廷内のどよめきを生み、捜査見直しが始まるという筋立ての展開。

そして、起訴事実とは異なる真相が明らかになり、情状酌量や無罪判決が下されるという結末なんですが、そこに人間ドラマがあるわけなんですよ。

こんな裁判官だらけの法廷だったら、犯罪を犯した人にも今よりもっと更生の道も拓けるだろうし、法律の条文に当てはめて判決を下すだけの事務的な裁判じゃ無いだろうから、どんなに素晴らしいのだろうかと考えてしまう。

そんなことを思いながら、もっとドラマに現実が近づいて欲しいと、強く願うわけなんですが、このドラマのおかげで現実社会でも起こりうる勘違いや思い込みに、警鐘を鳴らしてくれたと受け止めているんですよ。

一見したら誰もがそう信じるようなことでも、白紙の状態で耳を傾け実際に裏付けをとって確認する、そういう偏見や先入観の無い視点で物事に向き合うのって、とても大事だと思うんですね。

そういうことを改めて考えさせてくれた、秀逸ドラマでしたよね。(^_^)b


ちなみに、このイチケイのカラスというドラマのイチケイとは、地方裁判所の第一刑事部のことで、通称をイチケイとよんでいるらしいのです。

カラスはもちろん、着用している法服の黒色からきているんですが、真っ黒けの法服を着ている姿がカラスみたいだからでしょうね。

もっとも、そもそものカラスで言えば裁判所職員のバッジが、「八咫の鏡(やたのかがみ)」をかたどっていることも絡んでいるようですね。

八咫の鏡は三種の神器の1つで、曇り無く真実を映す鏡と、公正な裁きを重ね合わせて象徴にしたようですので、その辺から神の使いでもある八咫烏と黒い法服を繋げたんじゃないだろうか・・・っていうのが個人的見解です。

なので公正な裁きを担う理想の裁判官のことを、カラスと呼び習わすのじゃ無いか、そんなふうにイチケイのカラスを観ていて解釈しました。

この法服が黒色である理由は「黒はほかの色に染まることはない」ということから、公正さを象徴するのに最適だということで、戦前の大審院の時代から着用されていたようです。

大審院は明治時代に創設された最上級裁判所なので、現在の最高裁判所の前身と言っていい司法機関ですので、ずいぶん長いこと黒い法服を着用していたんですね。

このイチケイのカラスの主人公のように、正義と良識を備えているのは当然として、人情の機微も良く理解できて因習にとらわれない、人情味あふれる裁判官が現実の司法機関にも大勢いてくれますように・・・そう祈ります。


それにしても、佳いドラマだったなぁ・・・。😍

ちょいと気の抜けたような、竹野内豊さんの演技もぴったりでした。
以前にバカリズムさんの脚本で「素敵な選TAXI(すてきなせんタクシー)」っていうドラマを観たけど、このときの彼も面白かったですね。

クラシカルなタクシーがタイムマシンになるっていう設定で、そのタクシー運転手が竹野内豊さん演じる主人公、タクシーに乗り込んできた客の数時間前に、タクシーごとタイムトラベルしちゃうという話。

さかのぼる時間に合わせて、1時間1万円とか2万円とかの激安料金でタイムスリップするわけですが、そのたびに思うような未来を手に入れること無く失敗して、何度もタイムスリップを繰り返すというパターンです。

そのタイムスリップしてやり直す選択肢を引っかけて、すてきなせんタクシーという掛詞(かけことば)にしてあるんですが、小笑いの連続で病み付きになったぐらいでしたね。😂

まだ観てない人は・・・って、ここでオンデマンドのメディアでも紹介すればお決まりのアフィリエイトのパターンですが、気になる人は自分で探してみてくださいね。(^_^)b


ってことで、今回は
イチケイのカラスという法廷ドラマが最終回!有罪率99.9%の異常な恐ろしさ。」という人気ドラマの話でした。
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。


では!

イチケイの  カラス楽しみ  のほほんと


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