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春夏読んだ本/2022
読んだ本note、随分と更新が滞っていました。この記事は8月に書き始めたもので、タイトルは「春夏読んだ本」って、もう冬じゃん!
ただせっかく書いた記事、お蔵入りにするわけにはいかないので。紹介させてください。
ドグラ・マグラ/ 夢野久作
楽しかったなあー!『少女地獄』からハマった夢野久作の代表作でもあり長編の「ドグラ・マグラ」についに挑戦してみました。
正直これは、何を言ってもネタバレになるんじゃないか?と思ってしまう。自ら迷路に迷いたいタイプにはとてもおすすめ。
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Lily–日々のカケラ− / 石田ゆり子
私の大好きな石田ゆり子さんのフォトエッセイ。ゆり子さんの考え方が、(烏滸がましい気もするけど)自分と似ているな、と思うことがある。特にモノに対する考え方とか。
穏やかで、可愛らしい方だと改めて思いました。自分もゆり子さんみたいな素敵な人になりたい。
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表参道のセレブ犬とカヴァーニャ要塞の野良犬 / 若林正恭
若林さんのエッセイはこれで3冊め。キューバ旅行記でしたが、もちろん(?)「キューバ最高!みんなもおいでよ!」みたいなノリではなく、若林さんの複雑な脳内思考回路が面白い一冊。
他人の旅行に対する考え方って様々ですよね。そもそも旅行自体興味がなく、自分から遠くに行こうとは思わない人や、グルメを楽しむ人、歴史を感じたい人、混雑を避けて隠れた名所を探す人、自然を感じたい人。本当に様々だけど、他人の旅行観すらあまり知らない私は、若林さんの旅のスタイルを興味津々に読んでいきました。
若林さんは、事前準備を怠らない人、という印象。行き当たりばったりなお出かけが好きな私にとってはとても新鮮でした。行き先が海外だからこそ、より周到なのかな、と思ったりもした。
高慢と偏見 / Jane Austin
大学の授業がきっかけで読んだ作品。イギリス文学を代表する作品です。
主人公はイギリスの田舎町に住む少女。彼女は芯を持った女性で、浅はかで分別のない言動を皮肉をこめた笑いで楽しむことが好き。主人公エリザベスの知性に魅了された作品でした。作品の舞台となる時代、噂が流れるのが速くプライバシーという概念が薄い田舎町で、周りに流されない賢さをもつエリザベスがカッコよくて魅力的です。
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調べてみると、ちくま文庫の表紙も素敵でついつい手に入れたくなってしまう。
春夏に読んだ本の感想をようやく書き終えました。こうして感想を綴っていると、春夏の読書生活、結構楽しめたと思います。さて、今は冬。「秋冬読んだ本」も執筆したい。
皆様が素敵な作品に出会えますように。