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【2024アメリカ大統領選振り返り①】アメリカの大学で政治を学ぶ学生が経験したこと。感じたこと。
こんにちは!人生で初めて家ではない場所で新年を迎え、時間を持て余し、noteを書く楽しさに改めて目覚めつつあるやおきです。
今回は、アメリカで政治学と哲学を主に学んでいる私が、2024年のアメリカ大統領選挙を通して経験したこと、感じたことを書いていきたいと思っています。
この記事では、可能な限り日本語の情報源を探しました。ただし、英語の記事を出典元として使っている部分も多いです。Google Chromeなど多くのWebブラウザでページの翻訳ができると思うので、そちらも活用しながら
読んでいただけると幸いです。
もし、そもそもなぜ政治と哲学を学んでいるんだ?と興味がある方は、自己紹介記事もぜひ読んでみてください!
本題に入る前に。私がこの記事を書くかどうか迷った理由/注意事項。
まず、本題に入る前に私が悩みに悩んだ末にこの記事を書くことを決意した理由、そして注意事項を書いておきたいと思います。
私が、この記事を書こうか迷った理由は、以下の3つです。
政治的に意見が大きく分かれる話題である。
実名でブログを書いている以上、政治的なことを書きすぎるのは良くないかもしれない。(もう遅いという意見は認めます)
アメリカという現地にいることで、色々な人の感情や言語ではない肌感覚で理解している部分も多いため、それらを言語化してうまく整理できるのか自信がない。
そして、それでも書こうと決めた理由は、以下の3つです。
政治的に意見がはっきり分かれるからといって、対話をしなければ前には進めない。そして、そのためには、まず発信をしなくてはならない。
アメリカ大統領選挙は世界情勢にも大きな影響を与える重要な選挙。それを現地で経験できるというのは貴重な経験なので、自分用の記録として残すと同時に、興味がある人に共有したい。
この世界への信頼。誠心誠意を持って発信したものは、誠心誠意を持って受け止めてもらえるだろうという信頼。
という点を考えた結果、書くことに決めました。そして、それにあたって、読者の皆さんに注意していただく必要がある点もお伝えしようと決断しました。
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この記事を読むにあたって注意する必要がある点はバイアスが存在するということです。
この記事は、中立を目指して、真実を追い求めるジャーナリズムではありません。たくさんのバイアスが存在する個人の経験や、そこから感じたことを書いたさらに主観的な記事です。これが正しいというのではなくて、私は個人的にはこう感じましたということを共有することで、もっと対話ができたらいいなと思って書いている記事です。
ただ、そうは言っても、文章を読むのも書くのも大好きな人間の一人として書き手のバイアスが読み手の物事の捉え方に大きな影響力を持っていることは痛感しています。そのため、この記事を執筆している時点での私がどのようなバイアスを持っている可能性があるのか書いておきたいと思います。
結論から言うと、2024年のアメリカ大統領選挙という話題において、私は共和党よりも民主党寄りのバイアスがかかっています。
以下の点は、私が民主党寄りのバイアスがかかっている可能性がある根拠です。
アメリカの政治的な考えで言うと、私は真ん中左寄り(ここでは、単純化してリベラルと左を同義として扱います)(論点によっては完全にリベラルなものもありますが慎重な部分もあるので)くらいだと思っています。ただ、今回の選挙に関しては、ドナルド・トランプ氏(以後、トランプ氏)を民主主義への脅威だと考え、民主党を応援していた側です。なので、今回の選挙結果を見て愕然とした一人でもあります。もちろん、今回の正当な選挙の結果は全面的にサポートしますし、トランプ氏が正当な次期大統領だと考えています。
私は、ミネソタ州で学んでいます。ミネソタ州は、1952年、1956年、1972年の大統領選挙以外全ての大統領選挙で民主党に投票しています。(この3つの年は全て共和党候補の圧勝)いわゆる、青い州です。
私が通っている大学は、かなりリベラルな学校です。あるウェブサイトによると、「リベラル/とてもリベラル」と答えた人の割合は、合計で61%、それに対し、「保守/とても保守」と答えた人の割合は8%です。体感ではさらにリベラルが多く、保守が少ないと感じています。
そして、自己紹介を読んでいただいたらなんとなく伝わったかなと思いますが、大学で学んでいる内容もどちらかといえばリベラル寄りです。
というような感じです。それを頭の片隅に置きながら読み進めていただけたらなと思います。ただ、客観的な事実については、できる限り中立でいたいと思ったので、この記事を書くにあたって使用(または閲覧)したニュース記事や動画などはできるだけ出典元を記載しているのでそちらも参考にしながら読み進めていってください。
選挙前と、選挙中と、選挙後に経験したこと。
考察はできるだけ少なく、経験したことや感じたことをそのまま書いていきたいと思います。
選挙前
選挙戦も終盤を迎える頃、キャンパス中に投票を呼びかけるポスターや看板が出現し始め、カフェテリアでの政治の話題も心なしか増えたような気がしました。
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ジョー・バイデン氏(以後、バイデン氏)からカマラ・ハリス氏(以後、ハリス氏)へと民主党候補が交代したタイミングで、勝てるという機運が高まった気がします。ただ、キャンパス内では、イスラエルのガザ侵攻を非難する声が非常に強く、不満の矛先はバイデン政権やハリス氏の対イスラエル政策にも向けられていました。
それでも、体感では、学生の大多数は、トランプ氏の再戦を阻止するためにハリス氏に投票するという人が多かった印象です。
それと同時に、キャンパス内で感じた雰囲気としては、「トランプ氏が再選されるわけがない」というものがありました。おそらくこれには、大きく二つ理由があったと思います。
一つ目は、トランプ氏の再選が民主主義の危機だと考えていた人たち(私の学校の過半数の学生)にとって、トランプ氏の再選はあり得ないものだったということ。どれだけ人気があっても、数々の訴訟や発言、特に2021年議会襲撃事件を考えると国民の過半数がトランプ氏に投票するなんてあり得ないだろうという空気感がありました。二つ目は、それが切望でもあったということ。先述のあり得ないだろうという気持ちと同時に、そうであってくれという願望が強くあったように感じます。
選挙当日(2024年11月5日)
選挙日当日は、流石にキャンパス中の空気がピリピリしていました。いくつかのクラスが休講になり、投票を呼びかけるグループが活動を続けていました。
ここら辺から、ちょっと政治のことは今は話したくないという人が少しずつ見受けられたような気がします。みんななんとなく「トランプ氏が再選したらどうする?」みたいな会話は避け、開票速報のWatch Party(みんなで集まって見る会)をどこでする?みたいな会話をしていました。
そして、徐々に緊張感が高まる中、午後6時ごろには投票が締め切られる州がちらほらあり、開票が始まりました。
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そして始まったWatch Party。キャンパス中のさまざまなところで行われていたと思いますが、私は自分の寮の一番近いものに参加しました。寮の共用スペースにはおそらく20人弱くらいが集まってテレビの画面を見ながら会話をしていました。選挙でこんなに盛り上がっているのを経験したことがなかったので、少し緊張しながらもワクワクしていたのを覚えています。
私の記憶が正しければ、Watch Partyに私が参加した時点で、インディアナ州の予想はすでにトランプ氏と出ていたと思います。インディアナ州は元々共和党の州なので、別に驚きもなくと言った感じでした。ここで一旦、アメリカ大統領選を見る上で必要な前知識をおさらいしておきましょう。
アメリカは、選挙人システムというのをとっていてこれが複雑なのですが(なんでこの仕組みなのかいまだに理解できない、、、)、簡単に言ってしまうと、州ごとに決められた数いる選挙人を国民が選んで、その選挙人が大統領候補に投票するという仕組みです。なので、国民が投票した票(一般票)の過半数をとっても選挙人団の過半数を獲得できなければ大統領には、なれません。もっと知りたい方は、下のyoutubeビデオがわかりやすかったので見てみてください(少し古いですが、大統領選の仕組み自体は同じです)。
アメリカはほとんどの州で州ごとに共和党、民主党どちらの候補者が選ばれるかは歴史的に決まっており、そこが覆ることはほぼほぼありません。なので、重要なのは、激戦州(Swing States)と呼ばれる州での結果になります。これは年によって少しずつ違うのですが、今回は、アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネヴァダ、ノースカロライナ、ペンシルヴェニア、ウィスコンシンの7州が激戦州だと言われていました。
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そして、そのあとは、バーモント州をハリス氏が獲得。これも予想通りなのでみんな納得。そのあとは、ケンタッキー州をトランプ氏が獲得。これも驚きは無し。
そして、一つ目の激戦州、ノースカロライナ州がトランプ氏だと報道されました。これは、一つ目の驚き。ただ、勝利条件として激戦州全てを取る必要はないので、Watch partyにいる学生たちの間ではまだまだ希望が見られました。
そして、日付を跨いで11月6日になったころ。次の激戦州は、ジョージア州。これもトランプ氏の勝利が報道されました。この時点で、だいぶ厳しい戦いになることは確定しました。少しずつ諦めが見えると同時に、それでもまだ認めきれないという空気が漂っていました。中には、「もう終わった、、」と言って自室へ帰っていく学生もいました。
そして、深夜の2時ごろに3つ目の激戦州であるペンシルバニア州がトランプ氏になったことが報道され、トランプ氏の勝利が事実上確定しました。この段階では、すでに、集まっていた学生の数は、半分以下に減っており、残っていた学生もみんな結果が信じられない様子でした。
私も、高校時代の友達と電話をするために自室に戻りましたが、その時、現実を受け止められない気持ちだったのを覚えています。
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選挙後
選挙翌日の11月6日はキャンパスは静まり返り、まるで廃校になった学校のような雰囲気でした。教授によっては、講義がキャンセルされました。私もその日は講義が一つしかありませんでした。
そして、その講義も選挙についてみんなで話し合おうという内容でした。しかし、学生たちは何を言ったらいいのかすら分からず、結局普段通り授業を進めることになりました。
私が受けていたクラスのうちの一つの教授からのメールには、「自分が教授として学生に声をかけることができればよかったのだが、今はかける言葉もないため、講義をキャンセルして休むようにしようと思う」という趣旨のことが書かれており、読み物として、プラトンの「国家」の第8巻、民主主義がいかに圧政へと変化していくのかという部分のpdfが添付されていました。(興味がある方は、日本語はこちらから。英語版は探せば無料のpdfがあるのですが怪しかったのでリンクはやめておきます( ˙▿˙ ; ))
多くのイベントもキャンセルされ、その代わりに、選挙を振り返るようなパネルディスカッションや座談会のようなものがキャンパス内で数多く開かれていました。
私も、いくつかのパネルディスカッションを聴きに行ったのですが、どれも学生でいっぱいで、不安の声や、これからどうしたらいいのかという声が多く聞かれました。そこでの具体的な内容については、後ほど考察の部分で書いていきたいと思います。
友達から聞いた話によると、講義の時に涙が堪えきれなかった教授がいたり、講義があったとしてもほとんど学生が来ていないような状況もあったようです。食事の時も、話したくてたまらない人がいたり、話すら聞きたくないような人がいたりといったような状況でした。私自身も、どう思ってるか聞きたいけど、話したくないという人の気持ちを考えると、何も喋り出せないというような状況でした。
その放心状態のようなキャンパスは、3日間は続いたと思います。3日目くらいなってようやく、キャンパス内で笑顔がちらほら見られるようになり、選挙後一週間経った頃には、少なくとも表面上はいつものキャンパスを取り戻していたような気がします。
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なぜトランプ氏を脅威だと考える人たちは、そう考えるのか。
ここまで読んできて、おそらく多くの読者の方々は、「なぜそこまでトランプ氏が当選したことがショックなの?」と感じているのではないかと思います。
これは、当然の疑問で、あまり具体的に話し合われていない話題のような気がします。なので、トランプ氏を脅威だと捉えている人は、彼のどんな部分に懸念を示しているのかというところを書いておこうと思います。
まずは、トランプ氏の政治の道に入る前の経歴をざっくりと書いていきたいと思います。
- 1946年ニューヨーク州クイーンズ生まれ。
- 父親の不動産業を引き継ぎ、自分の名前をブランドとして全面に押し出しながら、ビジネスを拡大。
- テレビのリアリティー番組『アプレンティス』をプロデュースし、自ら司会を務める。
- 2020年8月時点でフォーブスは彼の純資産を21億ドルと推定。
①有罪判決された違法行為や、現在も捜査中の疑惑
トランプ氏はこれまでに多くの民事・刑事裁判に関与しており、一部では有罪判決が下されています。また、いくつかの捜査は、特定の条件(大統領就任に伴う免責事項等)により一時的に停止されています。
例えば、有名なものでいくと。
口止め料事件(ニューヨーク州、有罪判決)(現時点での日本語の最新の記事)
これは、トランプ氏が、2016年に当時性的関係を持っていたポルノスター、ストーミー・ダニエルズ氏に口止め料として、13万ドルを支払い、それを弁護士費用として偽装し会社の経費として計上した事件。これにより、トランプ氏は、2016年の選挙直前の性的スキャンダル発覚を防ごうとした。
これは、ニューヨーク州地裁で全ての罪状において有罪とされ、大統領経験者として初めて刑事裁判で有罪になった人物となった。
ジョージア州選挙干渉事件(ジョージア州、公訴)(日本語での記事が全然ないので英語のwikipedia)
これは、2020年の選挙での敗北を覆そうとトランプ氏がジョージア州の当局者や州議会議員に圧力をかけ、偽の選挙人団をワシントンDCに送り込もうという計画を立てた事件。
現在は、担当の地方検事と彼女が雇った特別検察官との間で恋愛関係があり、利益相反があるのではないかとされ、審査中。そのため、結論はまだ出されていない。
などがあります。(他の訴訟も後ほど紹介します。)このように、違法行為、有罪判決まで出ている人物が大統領になるべきではないという考えの人も一定数います。
一方で、トランプ氏は、これらの訴えのほぼ全てを否認しており、政治的な裁判だと司法省やバイデン政権を非難しています。また、自分が大統領在職中に行ったことは、免責特権が適用されると主張しており、実際に部分的にその訴えは連邦最高裁判所で認められています。
②民主主義への脅威
これもトランプ氏への批判としてよく言われることですが、実際になんなのかはあまり説明されていないような印象を受けます。なぜ、トランプ氏を批判する人は彼を民主主義への脅威だと主張するのでしょうか。
✳︎2021年議会襲撃事件
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2021年議会襲撃事件とは、
米連邦議会襲撃事件 2020年の米大統領選の結果に不満を持つトランプ前大統領の支持者らが21年1月6日、ワシントンの連邦議会敷地に集団で乱入し、議事堂などを一時占拠した事件。
この事件は、民主的な投票結果を暴力によって覆そうとするという民主主義の根本を揺るがすようなものとして多くの人に記憶されています。
この事件において、トランプ氏は、選挙結果を否定し、暴徒を扇動したと批判されています。これにより、米国議会ではトランプ氏に対する弾劾裁判が行われました。結果は、下院では有罪と判決されたものの、上院では弾劾に必要な2/3に届かず、弾劾には至りませんでした。(参考)
この事件に関しては、特別捜査委員会が設立され、捜査が行われていました。しかし、今回のトランプ氏の大統領再選を受け、現職大統領への捜査は行わないという司法省の方針を受け、捜査は打ち切られました。この件に関しては、すでに退任済みの、ジャック・スミス特別検察官がこの件と、機密文書事件に関する最終レポートを提出しているので、(長くて小難しいですが、Chat GPTにPDFを渡して日本語で要約してとお願いすれば要約もしてくれます)興味がある方は読んでみてください。簡単にまとめると、「もし再選されていなかったら有罪となっていた」という内容です。
一方、トランプ氏は、スミス氏を「錯乱している」と主張し、これに対して真っ向から反対しています。このレポートは「でっちあげ」だと主張し、レポートの公表すらも取りやめるよう司法省に訴えていました。また、トランプ氏は、この暴徒たちを「愛国主義者」や「(不当に逮捕された)政治犯」だとして、擁護するような発言もしています。
✳︎強権政治への懸念
もうすでに長くなり過ぎてしまっているので、簡潔に書いていきたいと思います。アメリカの大統領には様々な権限が与えられており、トランプ氏はその権限を濫用することで、民主的な仕組みを壊してしまうのではないかという懸念です。では、なぜそんな懸念があるとされるのか。
一つ目は、権力のチェック機能としての現在の連邦最高裁判所と、大統領免責特権です。アメリカの連邦最高裁判所は、日本と同じように三権分立の一つの大きな柱です。ただ、日本と大きく違う点は二つ。一つ目は、連邦最高裁判所判事は大統領が指名し、上院での承認を得れば任命できるという点。国民がその可否を問うことはできません。二つ目は、終身制であるということ。つまり、自ら身を引かない限りは任命されてから亡くなるまで判事でいられるということです。これにより(特に一つ目の理由により)、連邦裁判所の判事任命というのは政治的な問題になります。トランプ氏は、2016年〜2020年の大統領一期目において、三人の連邦最高裁判所判事を任命し、現在の連邦最高裁判所は6:3の割合で保守派が多い構成となっています。
そんな状況の中で、連邦裁判所は、中絶の権利を保障した判例を覆したり、トランプ氏の訴えていた大統領免責特権を部分的に認めるなど、トランプ氏の主張に沿った形の判決を下してきました。この大統領免責特権が認められるというのは、大統領が法の上に存在することになるのはないかという懸念も示されています。上院も下院もトランプ賛同者の共和党員が多いとされる状況中で三権分立が正常に機能するのかという懸念の声があります。
二つ目は、自身の利益や私怨のために政治的な権力を使うのではないかという懸念です。トランプ氏は、何人もの人たちに対して訴追されるべきだ、リベンジが必要だということを主張しています。例えば、
-バイデン氏
- ハリス氏
-ヒラリー・クリントン氏
- 彼を告訴したニューヨーク州検事
- 2021年議会襲撃事件特別捜査委員会のメンバー などなど
詳細は、この記事が詳しくまとめているので読んでみてください。
もちろん、トランプ氏は、誇張表現をよく使い、発言したことを全て実行するわけではないということは広く知られています。そのため、そこまで心配する必要ないという意見もわかりますが、実際にそれができる権力を持った今、誇張表現だとしてもこのような考えを持っているトランプ氏を脅威に感じている人もいるということです。
さらに、トランプ氏は大統領権限である恩赦を使って、先述の2021年議会襲撃事件で起訴され有罪となっている人たちを釈放するという発言も再三しています。トランプ氏は、これは、自分のサポーターだからという理由で、民主主義の根幹を揺るがそうとした人々を無罪放免にするのは良くないメッセージを送ってしまうと非難されています。
その他
なんだか長々と書いてきましたが、つまり、どうしてトランプ氏を脅威だと考える人々がそう考えるのかを、大雑把ですが、書いてみました。こうやって長々と説明した理由は、
ただ単に「脅威だ」というだけでは対立を生むだけだと思うからです。
ここで、どうしてそう考える人がいるのか、整理できたことで、それぞれのポイントについてどう思うのか話していけたら良いなと思います。
もちろん、民主党側の目線からだけ書くのはフェアではないので、次の記事は、なぜトランプ氏が選ばれたのかということでトランプ氏を支持した人たちの理由も考察する予定です。
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この経験から感じたこと
この選挙全体から考えたこと、学んだことなどは、長くなりすぎるので次回の記事に回そうと思いますが、一つ感じたことがあるとするならば、自分たちがバブルの中にいたんだなということです(自分たちの世界の中にいたということ)。
アメリカ社会の分断、二極化というのはよく言われますが、実際に自分が現地にいると自分の周りの環境とは異なる考えに触れることがいかに難しいかがよく分かります。もちろん、この場合の自分たちの世界(バブル)というのは、必ずしも少数派が固まっているという意味ではなくて、この分断した両サイドにいる人たちがそれぞれのバブルに囚われてしまっているという意味です。
私も、保守派のニュースサイトを見たり、意見を理解しようとしたりするのですが、自分と全く違う考えの人(例えば熱烈なトランプ支持者の方など)と直接話す機会が少ないので限界はあるなと感じています。これが良いのか悪いのか、そもそも良し悪しで判断するべきものなのか私には価値判断はまだできません。でも、その存在と、バブルの中にいるというのがどういう感覚なのかというのを体験できたなと感じています。
気がつけば、とてつもない長さの文章になってしまったのですが、大統領選の記事はもう一本書くつもりです。(追記:書きました↓)
次の記事は、なぜトランプ氏が勝利したのかを理解しようとするのとそこから考えたことを書こうと思っています。私の考えとしては、そちらの記事と合わせてフェアな視点で語れたら良いなと考えているので、この記事は結構バイアスが顕著かもしれませんが、ご容赦ください。
コメントで感想/意見などくださるととっても嬉しいし、励みになります!
それではまた〜
p.s.
この記事では、初めてChat GPTで生成した画像をいくつかイメージ画像として使ってみました。もし何か感じたものがあれば、それについてもフィードバックいただけると嬉しいです!(関係ない写真たちは私が撮影したものです(* ᴗ ᴗ)⁾⁾)
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