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Happy Valentine day and Happy birthday
夫が亡くなり、迷走していて時期がありました。働きたいと思っていましたが、知的障害者と父を亡くした子どものことを考えると外で働くのは難しいです。
そこでなんとか家で稼げないかと考えるようになりました。ここで「起業する」というワードが浮かんできました。その頃、知り合ったのが師匠でした。
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師匠は20代で会社を経営していて年商○億の経営者でした。ひょんなことから知り合い、私にインターネットでの商売を伝授していくれることになりました。
師匠は仕入れのついでに立ち寄り、パソコンの設定から仕入れ、データ処理、商品撮影など仕事の仕組みを教えてくれました。看護師だった私は会社経験がないので知らない事ばかりでした。
「分からないことがあればいつでも連絡をしてください。貴野さんが商売を続けている限り、僕は貴野さんの師匠です。」
この言葉に励まされて、必死で勉強しました。お客さんとのトラブルや、メールの文面など相談しながら必死で仕事をしました。
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途中、小さい部屋に引っ越すことになり、自転車で何往復して商品を移動させました。最盛期、6畳間に段ボールがMAX23箱を積み上げることになりました、その部屋に息子が寝ていました。
北海道に住む友人がPCが得意などで在庫管理のデータを作成してくれました。段ボールは積み上げるために同じ種類の段ボールを知り合いを通して工場から譲ってもらいました。
仕入れ先では担当のAさんが商品について教えてくれました。宅配業者の営業所の場所を把握し、発送する商品を持ち込むために近隣の営業所に足を運びました。ドライバーさんには輸送業界について教えてもらいました。商品撮影は親戚のカメラマンに教えてもらいました。幼稚ですが伝票の保管や事務処理は自分で行いました。
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「師匠はなぜ無料でスキルを教えてくれるのですか」と尋ねたことがあります。
師匠はニコッと笑って言いました。「障害者の人とか、貴野さんみたいに働きたくても家の事情で働けない人が働けるようにこの仕組みを教えているのです。だからお礼とはいらないんです。」
このような方なのでお礼や謝礼は一切受け取ってくれませんでしたが、バレンタインデーに会社に社員さんみんなで食べてるようなチョコレートを送っていました。なんせバレンタインデーですから。
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ある日、「もう終わろう」と思う出来事がありました。そして約4年していたこの仕事を廃業することにしました。6畳間の段ボールは10箱に減っていました。師匠にメールとお礼を送り、商品を処分し私は師匠の弟子を辞めました。
彼から学んだことは多いです。今でも感謝の気持ちは忘れません。師匠の教えがあったからこそ、商売の仕組みを知りました。
ネット販売で対面ではないお客さんを想像し相手の立場になって考えることを学んびました。そして気持ちの良い買い物をするために、良い客になろうと思うようになりました。
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バレンタインデーになると師匠のことを思い出します。なぜなら2月14日は師匠の誕生日だからです。だから私は2重の想いを込めてチョコレートを送っていました。
○○社長、お誕生日おめでとうございます。ならびにHappy Valentineです。今後ますますのご活躍とご健勝をお祈りいたしております。