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道に迷いましたが、おかげで素敵なシエスタを過ごしましたの巻。

知り合いが資料探しのために田舎の図書館へ行かねばならないというので、送迎に駆り出されました。私の愛車にはナビがないので、前日から地図と睨めっこです。

まずはランチをということで、知らない街をレストランを探して運転しました。しかしお店が反対車線だったり、混み合っていたり、駐車場が狭かったりで、苦戦しました。迷い迷って辿り着いたお店が「リストランテ イタリアーノALBA」(奈良県北葛城郡広陵町)でした。

店内に入ると石窯が目に入りました。「ここはガチのイタンリアンだ!スパゲッティではなく、パスタに店だ。」と勝手にドキドキしておりました。しかし送迎のお駄賃のランチなので、私のお財布はまったく痛みません。

天井は高く落ち着きのある店内で、壁にイタリアの地図が飾られていました。ずらりと並んだメニューに料理人のこだわりと気合が溢れていました。正直これだけのメニューの素材をストックしておくのは大変だろうなと。採算が合うのかとか、興味津々でした。

前菜にホタテとアスパラのなんたら
メインは、ほにゃららとなんたらのラザニアとグラタン
デザートはバスクチーズケーキを注文しました。
←写真も正式なメニューも記録することなく料理を堪能していました。同行者のメニューも記憶のかけらもありません。

1枚だけ写真がありました

素材は新鮮でこだわりのあるものでした。前菜のホタテ、アスパラ、ウニはすべて北海道産だそうです。ホタテ好きの私ですので、プリプリしたホタテとスープはたまらなく美味でした。このスープが絶品、出汁がよく出ていてとにかく美味しい。パンといっしょにいただきました。

シェフが料理を運んでくれる度に、いろいろお話を伺いました。ナポリで修行を積まれたとか。例えばナポリのピザは生地がパンみたいにふわふわしてして、ローマはパリパリで、もう一つはミラノ(だっけ?)具材をどっちゃり乗せるピザだとか・・・イタリアの地方によってピザも違ってくるなど教えていただきました。

聞くところによると大阪心斎橋で店をしていたそうですが、20年ぐらい前にこの地で開店したとか。この日も予約客ばかりの中に、繁忙期を過ぎた時間のタイミングだったからの運良く入店できたのでした。

なんせお料理が美味しいので、料理の名前など、ところどころ記憶が飛んでいます。これならスパークリングワインもいただきたかったなぁと考えていました。

ふとスポンサーを見たら、「あなたの料理の方が良かった。絶対にそっちの方が良かった。」とぶつぶつ呟いていました。どうも私の選んだ料理が、うらやましかったようです。こういうときは声をかけない方が無難ですね。リベンジしたければ、また私の送迎を依頼してください。

デザートはバスクチーズケーキを選びました。この手のお菓子は京都北野天満宮のカステラドパウロの味を贔屓にしている私です。今日のお店ではオレンジのソースが添えられていて、そのソースの香り、味がチーズケーキを見事に際立たせておりました。本体はさすがに専門店のパウロが優っていますが、オレンジ風味のソース添えで勝ち越しでALBAに軍配をあげました。
他のドルチェも食べたい、食べたい、食べたい・・・上から全部食べたい・・・

デザートのコーヒーカップは小さなサイズで、イタリアから取りよせたカップだそうです。いつみてもなんて可愛いサイズかしら。

20代のころ阪急トラピックス南イタリア10日間の旅で、何度か街のバールでカプチーノを飲んだ思い出があります。イタリア料理を食べ尽くし最終日に胃がおかしくなり、それでも食べたいと、胃薬を飲みまくり完食した食いしん坊バンザイの私でした。

ちなみに今回は、カフェオレをいただきました。
←そこはカプチーノをオーダーすべきでしょう!と自分でツッコミますが蕎麦屋できつねうんどんをオーダーする女はこんなものです。ご勘弁ください。

思いがけなく優雅で美味しいシエスタを過ごし、図書館へ送り届けて任務を完了しました。田舎で見つけた至宝のイタリアンALBA、ご来店時は予約をお取りくださいませ。


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