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知的障害者のちょっと早めの中年太り

支援学校を卒業すると、圧倒的に運動量が減るのか、はたまたこだわりの食事がそうさせるのか、体重が増える子どもが多いです。うちの場合は知的障害者なのですが、あくまで肌感覚で体重増加を感じているという話です。

先日、支援学校の息子の同級生のお母さんと話をしていたら、
「このまえ〇〇君を見かけたら、ひとまわり大きくなっていた。」
「〇〇君は、すっかりオッちゃんになっていた。」
そんな話になりました。

学校は体育もあるし、行事もあるので活動量が多いです。しかも栄養価が計算された給食がでます。卒業して事業所に通所すると、ドアtoドアで通うケースもあるし、職種として内職などの手作業も多く、休日はごろごろとしていたりと目に見えて運動量が減る生活になる人も多いようです。

そのお母さんは、子どもさんの健康管理が非常に行き届いている方です。2年ぶりにお子さんをみると、ひとまわり小さくスリムになっていました。

そこにはお母さんと家族の努力がありました。コロナ自粛でガイドヘルパーと外出できないときには、家族で公園に行き、みんなでウォーキングしていたそうです。
毎日の食生活も、排便を促すようにメニューを工夫していました。その結果、10キロの減量に成功したそうです。

この人からは、会うたびに何かしら教えてもらっています。それだけ頑張って育てたとしても、最終的に人に預けるとなるとそうはいかないのです。

ある障害者を子どもに持つ人は、グループホームに入るまで、家で押さえつけてでも歯磨きをさせていたそうです。しかし入所したらスタッフに、そこまで頼めないと話していた人がいました。子どもさんは30歳を過ぎて、もう入れ歯の話が出ているそうです。生活習慣病で通院しているとも聞きました。

この事例は極端な1例であって欲しいのですが、私も含めて基本的に自分が家でしてきたようなケアはできないと覚悟をしたほうがいいようです。そこがつらいところですね。

だからこそ、「死んでも死ねない」という親の思いになるのだと思います。しかし親もいつかは死にます。私も息子の同級生のお母さんも、いつかは手放さないといけないことを前提で、毎日、日常化したケアを続けているのです。

先日、息子と大げんかしましたが、そのあと彼は自分のコップを洗ってくれるようになりました。パンツを汚した時には自分で手洗いをして証拠隠滅していました。すこしばかり成長の希望が見えました。20歳を超えてもゆっくりと人間は成長することを実感しました。そして私が息子に引っ掻かれた顔の傷もすっかり治りました。これがホントの「怪我の功名」でした。

オチもつきましたので
今日は食パンが安いので、そろそろ買い物に行ってきます!




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